この記事は北海道にホンダPCXで2週間キャンプツーリングをした際に自分が持って行く予定の装備についてまとめた記事になります。
こんにちは、北海道ツーリングを楽しむ予定の杉浦かおる(@munenmusou.com)です。
タイトル通り、5月のゴールデンウィーク開けから2週間、(フェリー乗船時間は含まず)北海道一周のツーリングをしていきます。
自分のバイク人生の中で一番長い旅になる予定です。
宿代を浮かすためにキャンプを並行しながら無事北海道一周するプランです。
と、いうわけで北海道一周ツーリングにおいて自分がどのような装備で挑むのか書いていきたいと思います。
北海道ツーリングに行く方が参考にしていただければ幸いです。
なお、今回のツーリングはGW開けから五月末までPCX(スクーター)で行く予定となります。
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前提として
ツーリングに持っていく装備は季節や旅の目的によって大きく変わります。
例えば、BMWのGSフルパニアのようなバイクでがっつりキャンプツーリングするかSSで宿を泊まり継ぎながらいくかという問題です。
車種や宿泊によっても持っていく荷物の量・質は大きく変わるはずです。
このため前提条件を書いておくことで読者の皆様にとってどのような装備にすべきかを理解しやすくなると思います。
さて、自分の北海道一周ツーリングにおける前提条件及びコンセプトは以下の通りです。
- PCX(スクーター)でのツーリング
- キャンプ泊は2日連続まで(疲れるから)
- 宿泊時はビジネスホテル
- キャンプはあくまでも宿代を浮かすため
- キャンプにおいて調理はしない(後片付けが面倒だから)
- 最大積載可能量は約160ℓ(リアボックス・メットイン含む)
- ブログ用にミラーレス一眼持参
- 焚火はしない(臭くなるから)
なお、私のバイク歴は足掛け9年目、学生時代はテントすら使わない野宿を経験しています。
バイク野郎とまではいきませんが、比較的キャンプツーリングに慣れた人間と言えるでしょう。(5泊6日がバイク旅行での最高記録)
上記の通りフルパニアのアドベンチャーバイクにはかないませんが、PCXという比較的積載性の高いスクーターでキャンプツーリングをする形になります。
連続でキャンプをするとどうしても疲労がたまること、市街地の観光もしたいことからキャンプは2連泊までとしました。
キャンプ道具編
総じて本州における真冬から春の始まりぐらいの装備で挑んだ方がいいかと考えています。。
実は3月上旬にしまなみ海道にキャンプツーリングをしてきたのですが、体感では同じぐらいの寒さになるだろうと推測しています。
むしろ風が強いぶん北海道の方が辛いぐらいかもしれません。
自分は毛布を持って行くのでよほど大丈夫かと思いますが、5月ならば快適気温0℃近くのシュラフを持って行った方が無難かもしれません。
テント:バンドックソロドーム1

まずテントから。
バンドックの小型軽量テント、ソロドームをチョイス。
このテントはとにかく小型軽量なのが特徴です。
収納時のサイズや重量感は2リットルのペットボトルよりちょっと太くて軽いぐらいの感覚です。

値段も比較的安価。
キャンプツーリング初心者にオススメなテントであると思います。
北海道ツーリングに限らずコンパクトなテントを探している人にもオススメです。
また、その軽量さから自転車乗りの方にも向いているテントなのではないでしょうか。
一方、軽さ・収納のコンパクトさを優先したテントであるため、居住性は少々犠牲となっています。
一人用テントであり、中はあぐらがかける程度の高さしかありません。
テント泊のみで北海道一周を目指す人や、比較的豪華なキャンプをしたい人については別にタープを用意する方がいいと思います。
なお、自分は後述のコットを使って即席のコットテントとして使っていました。
北海道は風が強いので別に買った鍛造ペグを持っていく予定です。

コット:DODバックインコット
コンパクトになるDODの小型コットです。
OSAHのドライバッグやGIVI箱に収まるコンパクトさ、軽量さがお気に入り。
コットは長期間キャンプツーリングをするならばぜひ購入してほしいアイテムです。
コットを使ってキャンプをすると寝たときの快適性は銀マットなどとは大違い。
テント泊であっても家で寝るときに近いぐらいの快適さがあります。
値段が少々張りますが、余裕があれば購入することをお勧めします。

マット:キャプテンスタッグEVAマット

荷物に比較的余裕があったので、EVAマットも持っていきました。
コットテントにすると床の風通しが良くなってしまい底冷えするのが欠点です。(夏ならいいけどね)
以前冬のキャンプで寒い目にあったで購入。
コットの快適性をさらに増し、断熱材としての役割も果たします。
値段も安く銀マットとは快適性が雲泥の差なので、コットはなくともEVAマットだけは持っていくべきでしょう。
シュラフ:ロゴス・アリーバ6

もう売っていないロゴスの化繊シュラフです。
最低気温が6℃という夏用シュラフ。
収納サイズはかなり小さめ。
上にブランケットを被って使うため問題はないでしょう。
単体で使うならば最低気温0℃に近い暖かさのシュラフを持ち込んだ方が無難ではないかと思います。
似た商品としては、快適気温2℃の同じくロゴスの丸洗いアリーバ2なんてものが販売されているようです。
ブランケット:モンベル・クリマエアブランケットM

モンベル・クリマエアブランケットMは持っていると便利。
有名メーカーモンベルのフリースブランケットです。
キャンプに使うだけでなく冬のひざ掛けとして家庭でも使える便利なアイテム。
5年間キャンプに家に使い倒し・洗い倒していますがとにかく丈夫です。
キャンプにおいてはシュラフの上に毛布として掛けたり上から羽織ってトイレの時に寒さをしのいだりとマルチに活躍してくれています。
また、丸めると水筒サイズになります。
フェリーに持ち込んだりキャンプ場で椅子に座った際のひざ掛けとして、シュラフの上に毛布代わりに掛けたりとマルチに活躍してくれました。
椅子:パチノックス

ヘリノックスのパクリ椅子。
昔から持っているので持ち込みました。
上のリンクは類似品です。
収納袋に石を詰めておくと風で飛ばされなくて便利です。
詳しくは下の記事を見てください。

予備の椅子:バンドックスリムチェア4S
3秒で設営できる簡易な椅子です。
パチノックスの予備椅子として持っていきました。
そこまで収納サイズが大きなものではないうえ、値段が非常に安いのがメリット。
キャンプ時に意外と便利なのですが、マストアイテムではありません。
積載に余裕があれば持ち込むべきだと思います。

バーナー:イワタニ・ジュニアコンパクトバーナー

CB缶(カセットガスコンロなどで使う細長い燃料缶)を使うバーナーの中では最も有名なものではないでしょうか?
ライバル製品に比べて値段が安いのがポイント。
標高の高いところに行くわけではないのでこれで十分かと思います。
朝食にインスタントコーヒーを淹れたりするのに活躍するでしょう。

やかん:コールマン・パッカウェイケトル
コールマンのキャンプ用やかん。
お湯を沸かすだけならばメスティンやシエラカップでいいと思う方も多いかもしれません。
しかしながら料理を前提としない北海道キャンプの場合インスタント食品にお湯を注ぐのが調理のほとんど。
その場合、お湯を沸かすことだけに特化したアイテムを持参したほうが便利です。
そこまで大きいものでもないのでよほど積載に制限がなければ持って行った方がいいです。

サーモス・マグカップ
サーモスの断熱構造のマグカップ。
普段は家でふつうに使っているものです。
自分はスノーピークのシングルマグも所有していますがあえて重くて大きいサーモスのマグをもっていきました。
直火にかけないのであればダブルウォールマグ、断熱マグカップの方が断然便利です。
自転車で行くわけではないので使い勝手を優先しました。

メスティン・カトラリーセット

100円均一でそろえたメスティンとカトラリーセット。
有名どころはトランギアのものがありますが、自分はダイソーで購入しました。
キャンプ場で食事を作ることは基本しませんでした。(面倒なので)
レストランで済ませたりセイコーマートで買いだしたりしたのですが、念のためにメスティン、カトラリーセットをバッグの奥深くに。
あまり使う機会はなかったものの邪魔になるものではないです。
ライト:コールマンランタン ハンギングEライト LED

キャンプ用のライトとして、コールマンのハンギングEライトを選択。
コールマンが販売している小型の充電式LEDランタンです。
小型ながら十分な明るさを持つうえ、万一の場合にはモバイルバッテリーとしても使えます。
マグネットとカラビナ併用式なのでどこでも固定でき、ズボンのベルトホルダーにぶら下げれば簡易的な懐中電灯としても使えます。
キャンプツーリングするならおすすめのLEDランタンです。
ただ、ムードはありませんが…
コールマンウェア編
服装については本州(愛知県)の3月中旬ぐらいの感覚でウエアを準備しました。
必要があれば道内に点在するユニクロやワークマンで購入できるので服装についてはそこまで過敏になる必要はないと思います。
また、インナープロテクター代わりにもなる薄手の夏ジャケットを持っていき、その上にMA-1を羽織って主に行動することにしています。
ただ、ジャケットについてはベンチレーション付きの3シーズンジャケットを持っていくのが一番無難だと思います。
コミネのJK-599などががうってつけでしょう。
ヘルメット:OGK KABUTO・EXCEED(エクシード)

色々持っているヘルメットの中から北海道ツーリングにはスポーツジェットのOGKのエクシードを選択。
PCXという下道の速度域であること、頻繁に乗り降りすることからスポーツジェットヘルメットにしました。
OGKのツーリング向けヘルメットです。
特徴はインナーサンシェードが付いていること。
いろいろなシチュエーションを走ることが予定されているのでクリアシールド+インナーサンシェードのエクシードが手持ちのヘルメットの中で優れていると感じました。
また、長距離や高速走行時の静粛性や安定性も優れているヘルメットです。

インカム:ビーコム・SBX4lite

エクシードにビーコムを装着していく予定です。
もう生産は終了しており、現行で相当するのはビーコムONEでしょうか。
2週間ソロツーリングをすると人の声を聞かなくて頭がおかしくなるといけないため、youtubemusicやradikoを再生用する用途で使用します。
ブームマイクは邪魔なので持っていきません。
ジャケット:パワーエイジ・リネンライダース

パワーエイジの夏ジャケットです。
自分はこのジャケットをミドルレイヤーかつインナープロテクターとして使用する予定。
パワーエイジはリネンライダースに限らず細身の作りのものが多いのが特徴。
リネンライダースの上にMA-1やウィンドブレーカーのようなアウターを着用することが可能です。

アウター:MA-1
古着屋で購入したZARAのMA-1。(下のリンクは似たような商品)
MA-1はバイク乗りにとって使いやすいフライトジャケットです
また、バイク用のジャケットではない分、ミドルインナーのライディングジャケットを脱げば観光していても違和感がないのが好きです。
「バイク乗りでござい!」といったファッションは個人的に好きではないので地域に溶け込む見た目が好きです。

パンツ:56design・ジーンズ
56designのバイク用ジーンズ。
もう7年ぐらい履いていますが全然破れない丈夫なジーンズです。
昔バイクで転んだときにズボンが破れて足の皮が30センチぐらいズル剥けになったことがあるので、破れない丈夫なズボンを履いてバイクに乗るようにしています。
バイクカスタム・積載編
自分はPCXで遠出をすることが多いので、北海道ツーリングのために新たにカスタムは施していません。
バイクカスタムは車種によって大きな違いがあります。
特に自分のお供とするPCXはあくまでもスクーター。
スポーツバイクとは大きくその装備や勝手が異なります。
なお、PCXでのロングツーリングカスタムに特化した記事はこちら。
PCX乗りの方はこちらを読んでください。

スロットルアシスト:キジマ・スロットルアシスト
スロットルアシストは北海道に赴く前にぜひとも取り付けておきたいアイテム。
いろいろなブランドから発売されておりますが、日本の信頼できるメーカーであるキジマの製品を自分は使用しています。
とにかく北海道は長距離を走る必要があるためスロットルは開きっぱなしになること請け合い。
長距離ツーリングにおける右手の疲労を大きく軽減してくれるスロットルアシストはバイク乗りなら全員買っておくべきです。
グリップヒーター:キジマ・GH07
北海道ツーリングには手のひらを温めるグリップヒーターが必要でしょう。
北海道は一日の寒暖の差が激しいため、朝は冬グローブ、昼はメッシュグローブなんて状況にも陥りかねません。
山越えなんてする場合は北海道に限らず急激な温度変化もあります。
そのためグリップヒーターは装備しておいて損はないでしょう。
メッシュグローブでは手が寒い、なんて時にグリップヒーターで手を温めながら山岳地帯を走り抜けるなど、少なくとも取り付けて後悔するアイテムではないでしょう。
スマホホルダー:RAMマウント
バイクに乗る際にスマホをナビ替わりにするのはもはや常識。
スマホホルダーは各社から販売されていますが、自分のおすすめはやはりRAMマウント。
オフ車に乗っていた際にスマホをつけたまま林道を走っても落下しない性能は折り紙付き。
ちょっと高いけど安物買いの銭失いをするぐらいならば間違いないRAMマウントがおすすめ。
ドリンクホルダー:ノーブランド品
やはり長距離走行するならドリンクホルダーを導入した方がよいでしょう。
ガラナを飲みながら北海道のまっすぐな道を走ると気持ちいいこと請け合いです。
ドリンクホルダーは各社から発売されておりますが、比較的害しにくいアルミのドリンクホルダーが自分の好みです。
リアボックス:GIVI・E43ADV
リアボックスは人によって使用するかしないか分かれるアイテムです。
自分は宿泊を伴う長距離ツーリングやキャンプツーリングの際にはリアボックスを必ず使用します。
防水性能と防犯性能は捨てがたい。
そんな自分がおすすめするリアボックスはGIVIのE43ADVです。
このリアボックスはリアボックスの上面(蓋部分)にフックをかけられるようになっており、ネット等を利用することでリアボックスの上にさらに積載ができるようになっています。
43ℓとリアボックスとしては大きめなので、PCXにつけると少々トップヘビーになります。
同等の機能を有していながらもう少し小さいリアボックスが欲しいということであれば同じGIVIのB32N-ADVが車格とマッチするでしょう。
もっとも、自分はリアボックス歴10年の人間としてリアボックスは「大は小を兼ねる」と確信しております。
迷ったら大きなサイズのリアボックスを購入すべきでしょう。

ドライバッグ:OSAHドライパック
長距離・長時間ツーリングをするのであれば、防水バッグに荷物を入れるのが無難でしょう。
布製のシートバッグも便利ですが、雨天や泥汚れなどには弱い部分があります。
特にリアボックスを装備している状態ならばドライバッグにキャンプ道具等のあまり使わないものを入れて、リアボックスに頻繁に出し入れするものを収納するという使い分けをしておくのが賢いと思います。
自分が購入したのはOSAHのドライパック。
値段が安いうえ、積載用のベルトが付属しており、一度セッティングをしてしまえば取り外し・取り付けが10秒で完結します。
自分が購入した40ℓだけでなく60ℓのサイズも販売されています。
鏡餅のように二段重ねにすることもできるのでツアラーやアドベンチャーバイク乗りの方に特におすすめします。
中国メーカーですが買っておいて損はないバッグだと思います。
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