新型PCX(JK05)は文句のつけようのない万能原2スクーターだ!
今回は、通勤用に購入したPCX(JK05)のレビューをしていきたいと思います。
こんにちは、ツーリング大好きの杉浦かおる(@munenmusou_blog)です。
あくまでも片道2キロぐらいの通勤用として購入したスクーターでありますが、乗り続けたところ、長距離ツーリング能力の高さに感動してしまいました。
私はメインでW800という大型バイクを持っていますが、そのうちメインバイクがPCXになってしまうのではないかと思うぐらいです。
今回はそんな新型PCX(JK05)についてレビューをしていきたいと思います。
私は、別ページを見ていただければわかる通り、バイク歴は8年ほどであり、その間10台近く乗り継いでいます。
スクーター及び原付については、MF06フォルツァ、アドレスV125G、YBR125及びリトルカブに乗ってきました。
PCXはそれらより15年以上後のバイクになりますから当然性能的にも向上しているのは当たり前ですが、それは自分の予想以上のものでした。
正直なところ、PCXに不満な点はほとんど見当たりませんが、あえて乗っているうちに気付いた点について一般的なライターが書かない部分の辛口レビューを書いていきたいと思います。
といってもイチャモン程度ですが、ご覧いただければ幸いです。
PCXを通勤で使ってみた感想
私は購入してから1か月ほど、平日については雨の日も含めて毎日片道2キロほどのバイク通勤をしています。
そこで気付いたことについて下に書いていきます。
加速が良いのでスタートダッシュに負けない
自分は田舎住みなのでかつて都心で見られるようなすり抜け上等、信号が青になった瞬間にスロットル全開ダッシュのような運転はしませんが、仮にそのような場面であったとしても乗用車を置き去りにできそうな加速をします。
以前は、通勤快速と呼ばれるアドレスV125Gの最速モデルとして名高いK7に乗っていましたが、感覚としてはK7のアドVより速い印象さえあります。
加えて、ブレーキもしっかり効くのできびきびした走りができ、車体サイズですり抜けがややしにくい以外は都心部での通勤も快適でしょう。
もっともすり抜けは危険ですし、友人がそれで怪我をしたことがあるので、自分は絶対にしませんが。
スマートキーはマジで便利!
PCXにはリモートキーが付いています。
バイクのリモートキー、一度体験するともう離れられません。
リモートキーをポケットやリュックなどに入れておけば、スイッチをひねるだけでバイクの始動ができるのです。
バイクが傷んでしまうため、バイクの鍵だけは別にしておくことの多かった自分にとっては、家や職場の鍵などと一つのキーホルダーにまとめてしまえばOKであるため、その点においても非常に便利です。
ボディサイズが大きいため駐輪場の取り回しは苦労するかも
PCXのボディサイズは原付2種としては大きめの部類に入ります。
コマジェほどではありませんが、アクシズZやカブなどのバイクに比べればかなり大きく、自分の乗っているW800と全長はそう変わりません。
このため、駐輪場によってはバイクの駐車に苦労するかもしれません。
自分も、PCXの前の通勤バイクがリトルカブであったため、車体の大きいPCXに乗り換えたら駐輪時に何度も切り返さなければならないのかと心配でした。
しかし、案ずることはありません。
PCXは意外とハンドルが切れるうえに、スクーター特有の低重心が取り回しの容易さに寄与するため、切り返すこととなったとしてもそこまで負担感はありませんでした。
個人的にはほぼ同じ車重のセロー250よりもよっぽど取り回しは楽です。
このことから、よほど狭い駐輪場や大型のリアボックスを取り付けないのであれば案外駅や職場の狭い駐輪場でもなんとかなると思いました。
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PCXでツーリングをしてみた感想
PCXの慣らし運転を兼ねて、愛知県から岐阜の東白川村までお茶を買いにキャンプをしてきました。
道中では市街地の渋滞や、高速道路並のスピードで流れているバイパス、荒れた細い山道などオンロードツーリングで想定されるほとんどの状況を走りました。
一言で表すなら下道縛りツーリングなら文句は全く無いということです。
下にそれぞれの状況における感想を書いていきたいと思います。
市街地はアイドリングストップが便利
名古屋市近辺の市街地を抜ける際、どうしても渋滞に巻き込まれてしまいます。
でも、PCXは街乗りがとても楽です。
もともと振動が少ないエンジンに加え、渋滞時にはアイドリングストップが作動するため無音かつ無振動になります。
一般のバイクだと渋滞時のバイクの振動は結構しんどいものがあります。(メインバイクのW800だと特に)
そういった点でも、先述の通勤時の感想と重なる部分がありますが。PCXの市街地走行性能はあらゆるバイクの中でもかなり快適な部類であると言えます。
また、グローブボックスは500mlのペットボトルが簡単に収まる容量を持っていますので、ジェットヘルメットを被っているのであれば信号待ちの間に水分補給ができます。
もちろん鶴瓶の麦茶も入りますよ笑
出し入れのしやすいグローブボックスにペットボトルが収まるということは、夏のツーリングでは熱中症対策という点においてもかなり役立つものです。
高規格バイパスでも全く問題ないスピードが出せる
PCXといっても125ccであるため、自分としては愛知のアウトバーンこと国道23号や、岐阜などにある高規格バイパスを走行しても大丈夫なのかという不安がありました。
もっとも以前乗っていた125ccバイクでも走行することはできますが、ただ周りの車の流れに遅れないように走行するとエンジンが苦しそうであり、また車体としても少々心もとない印象がありました。
しかしながら、PCXでそれらの道路を走るとその心配は杞憂であることがわかりました。
スロットルを握り直さずに23号線の流れに乗れることができ、しかも車体はびちっと安定。
はっきり言って以前乗っていたセロー250よりバイパスを走っていて楽で安定感があります。
PCXの高い安定感とスピードの乗り方は125ccのバイクであることを忘れてしまうほどです。
PCXはロングツーリングでも快適であると強く確信しました。
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ワインディングはエンジンの回り方が気持ちいい
PCXで岐阜の山中のワインディングを走ってみました。
ただ、自分は峠は全く速くないのでフレームがどうこう言えるスキルはないです。
しかしながら、PCXでワインディングを流したところ、とにかくエンジンの回り方が気持ちいいことが印象に残りました。
トルクの谷がなく、リニアにスピードが乗っていく感じです。
これはフォルツァやアドVとは全く異なるもので、年月の経過による味付けの妙を感じます。
また、センタートンネル構造なので、スクーターにも関わらずくるぶしグリップができます。
ステップボードもホンダが意識しているのか、くるぶしグリップがしやすいようにくぼんでいるように思えます。
ただ、プレミアムスクーターであること、タイヤが雨天向きのコミュータータイヤであることから足はやわらかく、ノーマルではガッツリ攻めるスクーターではない印象です。
あくまでも、ゆったりとクルージングするバイクであると言えます。
こうかくと、かったるいスクーターのようにも思えますが、ブレーキングは特筆すべきポイントです。
スポーツバイクのようにしっかり効くうえにコントラーブルで、安心感と高級感があり、かなり気に入りました。
もちろんこのブレーキングは市街地でも生きてきます。
ハンターカブよりキャンプツーリングに向いてるかも
往復300キロのキャンプツーリングにPCXで行ってきました。
とにかく荷物が載るという点でPCXでのキャンプツーリングは快適です。
また、もともとが低重心なので、大量に荷物を載せたとしてもバイクの挙動が変わりづらいのも優れています。
またタンク容量も大きいため航続距離も長いうえ、意外とオフロードも走れてしまうのにも驚き。
自分は元リトルカブに乗っていましたが、PCXのキャンプツーリング能力の高さを鑑みると昨今のハンターカブよりもキャンツーの実用性は優れているのではないかとも思えます。
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PCXのここが気になる!
はっきり言って、自分の求める軽くて快適でゆったりと走行できるバイクであるため、PCXに全く文句はありません。
乗り潰すことになるのは間違いなく、今後乗り換えるとしてもPCXの後継モデルになると思います。
ただ、それだけだとただの凡百なライターの書く提灯記事になってしまいますので、自分がPCXに乗っているときに気になったところ(と、いっても取るに足りないものですが)を何個か挙げていきたいと思います。
メットインの高さがもう少し欲しい
PCXのメットインは堂々の30リットル。
楕円形状であり、リアボックスなしでも長尺物が入ります。
自分はリアボックス取り付け用にリアキャリアを取り付けましたが、通勤及び帰宅時のスーパーでの買い物もメットインの容量で困ったことはありません。
しかしながら、メットインの高さがあと数センチ欲しい。
自分の通勤用ヘルメットのOGK AVAND2は、頭頂部にGoPro用にアタッチメントを付けていますがそれが微妙にシート(蓋)に干渉します。
もっとも、シート自体がある程度たわむのでシートは締まるものの、縦に長いヘルメットだと入らないものもあるのではないかと感じます。
また、シートの長さがあるため、シートを閉めるときの節度感(消防団員的表現)が良くないのが僅かに気になります。いちゃもんレベルですが。
なお、メットインにどんなヘルメットが入るかについては別記事で試してみたいと思います。
メットインにランプが欲しい
先程メットインにいちゃもんを付けましたが、今回は割とまっとうな提言。
PCXはホンダがプレミアムスクーターと銘打っているバイクです。
そしてメットインは素晴らしいサイズ。
ただ、自分が会社の駐輪場や自宅でメットインを開け締めするとき、夜間で街灯がないとメットインの中が見にくく、荷物の出し入れに苦労します。
このため、マイナーチェンジではメットインの中に照明があったらいいのではないかと個人的には感じました。
良好な路面だとタイヤパターンからの微振動が気になる
これはPCXの問題ではなく、タイヤの問題ではありますが、一応申し上げておきます。
PCX(125ccモデル)の場合はミシュランのシティーグリップが純正タイヤに設定されております。
このタイヤは、雨天での走行を視野に入れた溝の多いタイヤです。
このタイヤパターンがまれに不快な振動を与えます。
それは、時速50キロぐらいできれいな舗装路面を走った場合。
このとき、フロントからは変な微振動とノイズが急に起こります。
これで走行に何も影響はないので自分が気にしすぎなのかもしれませんが、次のタイヤはPCX160のものに交換したいと思いました。
総評:サブバイクで買ったらメインバイクになってしまう高級セダンのような乗り心地
購入してから1ヶ月ですが、PCXはすでにメインバイクの座を射止めてしまっております。
取り回し、市街地、ワインディングなどなど全ての走行シーンを高いレベルでまとめた素晴らしいバイクです。
バイクに乗っていてこんなことを言うのもおかしいですが、高級車に乗っているような快適さがあります。
自分はマークX(高級車ではない)に乗っていますが、PCXはスポーツセダンのように快適かつワインディングも楽しいスクーターだと言えます。
結婚・出産して大型バイクを妻に取り上げられそうになっているお父さんであっても経済性を武器に交渉して買ってみたら満足ができるようなバイクであると言えます。
原付二種で最も売れているスクーターはやっぱりすごかった。