MF6フォルツァ、いまさらレビュー
こんにちは。杉浦かおるです。
今回はMF6フォルツァを簡単にレビューをしていきたいと思います。
10年落ち以上のものを中古で購入したものであり、また所有期間も4か月ほど、走行距離も3,000キロに満たない段階で後輩に譲ってしまったため、オリジナルとは異なる部分があるかもしれませんのでその点はご承知ください。
まあ、そもそも現段階でこのバイクを購入しようとする時点でロクな状態のものは残っていないでしょうが…
しかしながら、初期型フォルツァのレビューをする人は金輪際現れることはないでしょうから貴重なものになるでしょう(笑)
スタイリング
かっこいいです。(コナミ感)
僕のフォルツァは2001年の初期型です。
これまでのビッグスクーターはフリーウェイをはじめとした
どちらかといえば実用一辺倒のはっきり言ってダサい乗り物でした。
しかしながら、フォルツァの登場によってビッグスクーターの情勢は一変しました。
VFR800を彷彿とさせるフロントと、ホンダのスポーツカーS2000からインスピレーションを受けたリアのユーロテールはビッグスクーターを「かっこいい」ものへと変貌させました。
これにより、2000年代のビッグスクーターブームを起こすまさに先駆けとなりました。
性能
フォルツァは空冷単気筒の21馬力、はっきり言って普通です。
250CCとしてはむしろ非力な部類に入ります。
しかしながら、スクーターは変速のためにギアをガコガコする必要がないため、信号待ちからの加速で不満を持つことはありません。
車体もビッグスクーターとしては比較的軽量なこともあり、出足はそこそこ
まあ、250ccのバイクでは0-100㌔の競争では2L級のスポーツカーに勝てますしね。
通勤で使う分にはイライラしないとは思います。
重量
軽いです。167キログラム。
これが後継モデルになると15キロ以上重くなります。
また、足つきも良好。166センチの自分でも片足ベタ付き。
重心も低いため、立ちごけはしなそうですね。
整備するときは車体を倒して弄ってたぐらいですし、引き起こしも難儀はしませんでした。
ツーリング
なんだかんだ5台以上(借り物も含めれば10台ほど)乗り継いできましたが、その中では一番長距離走行が楽なバイクだと思いました。
大型のスクリーンにクルーザーのようなポジション、調整可能な背もたれ、どんな足の置き方も許容するフットボード、小物入れ。
2日で800キロを超えるツーリングをしましたが、全く疲れませんでした。
また、重量が軽いためワインディングでも思わぬ性能を発揮しました。
もちろんロードスポーツモデルとまではいきませんが、腰を入れて外足を踏ん張り、リーンイン気味に曲がると気持ちがよかったです。
アドV(K7)に乗っていたこともありますが、スクーター特有のカーブの挙動というのも独特で面白いものがあり自分は好きです。
前のオーナーである先輩はフォルツァでサーキットの走行会に出てましたが。
収納
シート下は現在のビッグスクーターの感覚からするとかなり狭いです。
35リットルです。
はっきり言って中型スクーターレベル。
また、浅いつくりになっているため、OGKのジェットヘルメットがやっと収められるのみでした。
ちなみに後期型以降からは改善されています。
燃費
キャブ車なのであまりよくありません。
25キロといったところでした。
しかしながら、燃料タンクが14リットルあるため、航続距離は300キロを超えます。
ガソリンスタンドの心配をする必要はないでしょう。
総評:状態の良い車体が出てきたら買い
キャブ車ではありますが始動性は良好、中古価格も低いので程度のいい個体があったら買ってみるべきです。
特に大学生などでビッグスクーターを探している人の1台目としては損をすることはないでしょう。