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オフロードバイクで高速道路を走るのは実際辛いのか?

杉浦かおる
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自分は先日ツーリングセロー愛知県から福島県へ高速道路をツーリングしてきました。

よく、オフ車は高速道路が辛い…なんて言いますが、実際のところはどうなのかという疑問を持つ方は多いかもしれません。

今回はこの結果を踏まえて、オフ車で高速道路を走るのは辛いのか? 本当のところについて書いていきたいと思います。

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ポジションは疲れない

高速道路を走行するということは必然的に長距離のツーリングになることと思われます。

長距離、長時間のツーリングとなると身体が疲れてくるかと思います。

身体の疲れについては、オフ車はSSやツアラーよりも快適かもしれません。

姿勢がアップライトであるため、腰や背中に負担がかかり辛いです。

その点においてはアドバンテージがあるかと思います。

R1200GSやアフリカツインといった何千キロも走ることを想定したアドベンチャーバイクがアップライトなポジションを備えていることを考えれば当然ではありますが。

お尻が痛くなってもスタンディングで対処できる

友人のWR250

アップライトなポジションということは、負荷がその分お尻に掛かってくるわけです。

しかしながら、オフ車乗りにはお尻対策の秘密兵器があるのです。

それがスタンディング立ち乗り)です。

お尻が痛くなったら立ち上がってスタンディング走行、立つのに疲れたら座る

この繰り返しで7時間のツーリングを耐えることができました。

ブレーキの弱さが気になる

これもモタードですが

未舗装路時での走行を考え、オフ車のブレーキは弱くなっています

80年代、90年代の前後ドラムブレーキのオフ車に比べれば現行のオフ車のブレーキはだいぶ強化されているとは思います。

それでも120キロ巡行からのブレーキングはとてもじゃないですがやりたくありません

今回の走行時には幸いにも経験することはありませんでしたが、突然の渋滞や割込みで急ブレーキを掛けることになった場合は恐怖を感じるのではないかと思われます。

加速方向での危険回避ができない

小排気量・低出力のバイクだと加速が難しいです

これはオフ車というより250㏄や低馬力のバイクで高速道路を走った場合に共通することかもしれませんが、加速方向での危険回避ができないというのがデメリットです。

どういうことかと説明していきます。

危険回避には大きく分けて2つの方法があります。

それは、減速方向での危険回避加速方向の危険回避です。

減速方向の危険回避とは、簡単に言えばブレーキを使った危険回避です。

これは教習所で車バイク問わず急制動を教わるかと思いますのでわかりやすいと思います。

一方加速方向の危険回避とは、アクセルを使った危険回避です。

あまりピンとこない方もいるかもしれません。

例えば、自分が走行車線を走っているときに合流車線から車がやってきたとします。

その車の合流速度が遅く、自分が今のスピードで走り続けていたら衝突してしまう恐れがある場合です。

この際、自分には2つの選択肢があります。

減速して相手を先に行かせるか、自分が加速して先に行くかです。

もし自分の後ろが詰まっていた場合、減速のやり方次第では追突のリスクを生む恐れがあることもあります。

その場合は自分が加速をして相手の合流ポイントをフリーにしてあげることのスマートな運転のためには重要です。

これが加速方向の危険回避です。

長くなりましたが、オフ車の場合には高速道路を巡行している際に余裕がなく、そこからさらに加速することが困難であるため、加速方向の危険回避が難しいという問題があります。

また、前述の減速方向での危険回避についてもブレーキの弱さにより、回避能力はオンロードバイクに比べて弱いものとなっています。

風圧はスクリーンで対処可能

オフ車での高速道路の走行については、アップライトなポジションであるため、まともに風を食らいます。

特にオフロードヘルメットを着用している人についてはヘルメットの鍔の部分に風が当たり、首が持っていかれそうになるのです。

しかしながら、スクリーンを付けることによって高速道路での風圧に対しある程度対処が可能です。

自分のツーリングセローには標準装備でスクリーンが付いているため、それによってかなり高速道路の走行時の辛さは軽減することが可能でした。

振動はやっぱり辛い

オフ車での高速道路走行時に一番どうしようもならないのが振動です。

基本的に単気筒エンジンですから、高速走行時の振動は不可避です。

さらに自分のツーリングセローには標準装備のブロックタイヤが取り付けられているため、単気筒+ブロックタイヤのダブルパンチで人間を苦しめます。

600キロを休み休み8時間ぐらい掛けて愛知から福島までツーリングに行きましたが、目的地でバイクから降りてからは数時間手首の痛みに悩まされました。

渋滞に強い

オフ車は渋滞に強いです。

低速が粘り強い単気筒エンジンはストップアンドゴーの多い渋滞に適しています

また、アイポイントが高いため、渋滞時に前の車越しに前方の状態を見ることができることができます

これが地味に渋滞時のイライラを削減してくれます。

前がどうなっているか分からないとどこまで渋滞なのか分からず苛立ちますからね。

また、あまりよろしくはないのですが、すり抜けをせざるを得ない場合でも、オフ車の低速バランスの容易さは、すり抜けにも役立ちます。

新東名高速道路の120キロ区間はもうどうしようもない

行きと帰りに新東名高速道路の120キロ区間を走行してきました。

周りの車も120キロ区間という割には110キロ程度しか出していなかったのですが、それでも120キロという速度はオフ車の限界であると思います。

自分のツーリングセローでメーター読み120キロを瞬間的に出しましたが、現実的な巡航速度はメーター読み100キロが限界です。

また、友人WR250R乗りによれば、WR250Rなら120キロ巡行は短距離なら可能とのことでした。

ちなみにDR650SE乗りの後輩は120キロ巡行余裕^^みたいなことを言っていて腹が立ちました。

いずれにしても、120キロ巡行は250㏄のオフロードバイクではあまり現実的ではないと言わざるを得ないでしょう。

結論:オフ車での高速道路は楽しくない、極力避けるべき

結論から言えば、オフ車での高速道路長距離移動は何も楽しくないです。

100キロ超えたあたりから不快になって、200キロ走行時には苦痛。300キロ走行で苦行となり400キロを超えたあたりから無心になってしましました。

いわゆるトレールバイクは下道をチンタラ走るのが向いていると思います。

いたずらにエンジンとガソリンとタイヤを消耗する高速道路ツーリングは極力避けるべきです。

下道で車ではなかなか行けない山奥や林道に突っ込んでいくのがオフ車の醍醐味であると改めて確認することができました。

高速ぶっ飛ばしツーリングはツアラーやアドベンチャーや車に任せるべき、そう強く思いました。

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杉浦かおる
学生時代にバイクサークルの会長をしていたアラサー
・バイク歴10年
・走行距離10万キロ超
・日本一周達成済み
長距離キャンプツーリングとバイク弄りが趣味
現在はTRX850、W650、PCX、マークXに乗っています
カメラはSONYα7ⅢとRX100M5Aを愛用

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