W800で高速道路を走るのは辛いのか?3日で1,200キロ走ってみた
この記事はW800における高速道路の快適性についての記事です。
こんにちは、距離ガバの杉浦かおる(@munenmusou_blog)です。
新型W800を購入して半年経ちました。
走行距離は5000キロを超え、荷物の積載も簡単な優秀なツーリングマシンとして活躍しています。
W800は公道でのすべての状況にオールマイティーに対応してくれる楽しいバイクです。
ただ、W800を購入したいと考えている人にとって気になるのは高速道路の走行が快適にできるかどうでしょう。
52馬力で5速しかないネイキッドバイク。これで高速道路を長距離走ることができるのか。
結論から言うと、スピードを出さなければW800でも高速道路は結構快適でした。
今回は、2泊3日で四国ツーリング、愛知から四国(松山や高知)まで高速道路で足掛け1,200キロ走行したので、気づいたことを書いていきたいと思います。
ちなみにW800全体についてのインプレッション記事は下になります。良かったらご閲覧ください。
W800で高速道路を走ってよかったところ
車重や19インチホイールのおかげで直進安定性が高い
W800で長距離走行をして一番良かった点は直進安定性が高いところです。
車重が230キロと重いうえに、19インチホイールの鷹揚なハンドリングが直進安定性に寄与していると思います。
車線変更についても違和感を感じずに行えますし、この点は以前のモデルよりフレーム剛性が向上した恩恵を受けていると言ってもいいのではないでしょうか。
シートが柔らかくてお尻が痛くならない
W800のシートは上の写真を見て分かるようにタックロール型のシートです。
(自分のW800はローシートを入れています)
見ての通りふわふわのソファーのようなシートであり、ほかのバイクに乗っている友人を乗せてみると皆一様にそのシートの座り心地を褒めてくれます。
であるからして、1日で10時間以上バイクに乗っていてもお尻が痛くなることはありません。
(これは僕のお尻が比較的丈夫なこともあるとは思いますが…)
また、座り疲れたとしても、スタンディングも容易であり、立ったり座ったりしてお尻をいたわるオフロードバイク戦法が使えるのです。
W800は横風にめっぽう強い
W800は横風にめっぽう強い。
マスツーリングで瀬戸大橋と明石海峡大橋を通過しました。その際の横風は8メートルほど。
友人たちは横風について悲鳴を上げていました。
DR650SEやトレーサー、YZF-R25乗りの方々がインカム越しに断末魔の叫びをあげていましたが、自分のW800は全く横風に動じない。
車重の重さもさることながら、重量の割に車体がコンパクトであり、横風に対する投影面積が小さいことが挙げられます。
本当に横風に対しては得意なバイクであり、新東名高速道路やアクアラインといった横風に襲われやすい高速道路では走行する点で優位に立てるところではあります。
W800で高速道路を走って感じたイマイチな点
5速はやっぱりちょっと辛い
W800はクラシックモデルであるため、現行のバイクとは異なり5速仕様です。
ただ、やっぱり5速はちょっと辛いところがあります。
新東名高速道路の120キロ区間を巡行すると4,500回転。
さすがにもう1速が欲しいところです。
バイクのフレームも強化されているところですし、6速化してもバチは当たらなさそうですが…。
振動の疲れは後から効いてくる
意外や意外、W800で高速道路を走行中には振動はそこまで気にならないんです。
エンジン音や風切り音、そして走っている楽しさが腕にかかる衝撃を気にしなくさせてしまうんでしょうね。
しかしながら、バイクを降りた後にしびれが起こってしまいます。
ただ、思ったほどでもないため、ゲルの入ったグローブを利用すれば大した問題にはならないと思います。
自分はモトクロスグローブで1,200キロ走ったからそれがいけないかもしれませんね。
長距離だと排気音が気になる
新型W800の特色でもあるサウンドチューニングされたマフラー。
社外品に取り替える必要がないといってもいいほどの良い音をヘルメット越しに響かせてくれます。
しかしながら、その音も夜のバイパス走行やワインディング時のスパイスとしてはこの上なく優秀ですが、高速道路の長距離走行の際にはマフラー音が少々うるさく感じられます。
高速道路では高回転で走らざるを得ないため、排気音が耳に残ってしまう点は否めません。
W800で長距離走行を楽にするアイテム
ここからは、W800で長距離走行をするにあたって導入してみてよかったパーツを紹介していきます。
旭風防は高速走行に必須
ネイキッドバイクであるW800で長距離走行をする場合には風防が必須でしょう。
いろいろな風防が出ていますが、やはり長距離で疲れが少ないのは旭風防。
他の風防に比べて優れているのは値段が安いことです。
スロットルアシストで腕の疲れを軽減しよう
長距離を走るうえならスロットルアシストも導入すべきです
スロットルを握る必要がなく、手のひらの掌底の部分で軽く押すだけで走ってくれる便利アイテム。
購入コストが非常に低いため、とりあえず導入してみるのがオススメです。
ハイウェイペグがあると便利かも
1日500キロを超える長距離を走るとなると、ステップに置く足が疲れてくるのです。
自然なポジションのW800ですが、足をずっと曲げ続けていると疲れてきます。
そのため、ハーレーのようにエンジンガードにつけるハイウェイペグを導入しました。
総評:W800は制限速度内で輝くツーリングマシン
W800は高速道路において無理をしなければそれなりに走ることができるバイクです。
高い直進安定性、横風の強さを誇ります。
制限速度を守った大人のツーリングをするのであれば、こんなに良いバイクはありません。