【レビュー】W650のいいところ・わるいところ
こんにちは、杉浦かおる(@munenmusou_blog)と申します。
W650を購入して数ヶ月、色々分かってきました。
W650、このバイクはとにかく落ち着くということ。
私はバイク歴10年、合計走行距離は10万キロ超、乗り継いだバイクも10台以上です。
なお、過去には2020年式のW800を所有していました。
今回はそんな自分がW650のいいところ、悪い所についてレビューしていきたいと思います。
- まったりバイクに乗りたい人
- 下道ツーリングがメインの人
- 小柄・女性ライダー
- バイクらしい見た目が好きな人
- 自分でバイクをいじってみたい人
- 飛ばしたい人
- 高速道路の走行が主体の人
- 大柄(175cm超え)のライダー
- 自分で全くメンテナンスや修理ができない(何が不調なのか分からないレベル)人
W650のいいところ
「これぞオートバイ」というスタイル
W650ほど「オートバイ」という見た目をした車種はないと思います。
誰が見てもバイクです。
メッキと金属パーツで光り輝くW650は所有感を満たしてくれます。
ノーマルなら全く嫌味のないデザイン、飽きのこない見た目だと言えます。
W650はとにかく乗りやすい
自分のモデルがアップハンドル仕様ということもあり、重さを考えなければ原付二種に乗っているような気安さです。
大型初心者どころかバイク初心者であってもこのバイクを持て余すことは無いでしょう。
ユーザーフレンドリーさもW650の魅力です。
太いエンジントルク
W650は低速がとにかく粘ります。
かつて乗っていたオフロードバイクのセロー250よりも極低速が粘る印象です。
超ロングストロークのエンジンがどんなに低速でもストールすることがなく走れます。
自分はW650でちょっとしたオフロード走行をしますが、アップハンドルも相まってフラットならオフロードバイク並み、セロー並の気安さで走ることが出来ます。
「下道なら」長距離走行が楽
W650で紀伊半島を下道オンリーで1泊2日で一周しました。そこでわかったことがあります。
W650は下道を流すのが最高に気持ちいいです。
60キロをトップ五速でタラタラ流すのが気持ちいい。
下道を長距離走行するのに向いているバイクだと言えます。
普通の大型バイクならエンジンや車体が急かしてくるものですが、W650にはそれが無い。
渋滞で止まっていてもイラつかないツーリングに向いたバイクです。
カスタム・補修パーツが多い
長年販売されたバイクでキャブ車ということもあり、W650のカスタムは盛んです。
チョッパーやスクランブラーなどなど思い思いのカスタムが施せます。
ノーマルで乗っていても楽しいですが、部品も多く出ているのでコツコツとカスタムしていくのもいいかもしれません。
小柄な人間でも乗れる
W650はW1などのバイクのリバイバルモデルです。
このためバイク全体が小さめ。
それもそのはず、W1が生まれた1965年の日本人男性の平均身長はあるサイトによると165cmに満たないことが挙げられます。
このため、身長165cmの自分がW650に乗るとまさにぴったりです。
最近のバイクは身長が170cmどころか、欧米人向けの175cmぐらいで想定されて作られている車種が多いです。ヤマハ車のシート高の高さは有名ですよね。
このため、W650は女性や私のような小柄なライダーにピッタリであると言えるでしょう。
140cm台の女性であってもローシートや厚底ブーツなどを履けば全く問題なく乗れると思います。
現行のW800よりも車重が軽いことも美点です。
W650の気になるところ
ブレーキが弱い
W650のブレーキはかなり弱いです。
リアはドラム、フロントは方押し2ポッド。
車重の割にブレーキはプアです。
自分は飛ばす方ではありませんが、それでもかなり気になるレベル。
もっとも、飛ばすようなバイクでは無いため車間を取って走ればいいだけのこと。
社外パーツでラジポンやステンメッシュホース、赤パッドなどを入れてブレーキ強化をしたいところです。
W800に比べるとパワーがない
後継モデルのW800に比べるとパワーが不足しています。
馬力についてはそこまで変わりはありませんが、スロットルを開けた時のトルク感、後ろから押し出される感覚はかなり弱いです。
逆に言えばまったり乗れるという点もあるのでどちらが優れているという所はないとは思います。
いわゆる「パワー感」というものは250ccのスポーツモデルの方が上なんじゃないでしょうか。
フレームが弱く高速は辛い
W650はフレームが弱いと昔から言われてます。
これはW800に乗っていた自分としても全く同意見です。
650ccという排気量ですが、下手な250ccの方が高速走行は楽であると言えます。
あくまでもw650での高速走行はエスケープとして考えるべきでしょう。
古いバイクなので経年劣化が厳しい
W650は初期型が99年、最終型は2007年です。
つまり初期型ならそろそろ四半世紀、最終型でも15年近く前のバイクになります。
このため、色々な部分が劣化しているのは確かでしょう。
自分のW650は99年式で8万キロ越えのご老体。
かなり古くなっている乗り物だと言えます。
しかしながら、パーツもたくさんあるうえ、W650は元々頑丈なバイク。
さらには単純な構造なので修理も簡単。レストアベースにしてもいいかもしれません。
総評:いいよ、W650
初心者にも乗りやすいバイクながらツーリング主体のベテランライダーにも好かれるW650。
中古でしか購入できませんが、まったり乗りたい!
という需要は完全に満たしてくれます。
自分で直すことが好き、カスタムが好きならば現行のW800よりおすすめ出来ます。