セロー

セロー250、45,000キロ走行してのレビュー

かつて乗っていた2013年式のセロー250、以前レビューした内容を手直しして公開してみます。

自分が学生の頃に新車で購入し、45,000キロ以上走行しました。

南は和歌山から北は青森の大間まで(そこまでではない)走ってくれ、サーキットの走行やトライアルコースでのセクション越え、高速・林道・獣道まで走ってくれた自分の相棒でした。

MT-07に乗り換えるために売ってしまったのを後悔するぐらい良いバイクでした。

そんなセローも生産終了となってしまい残念に思っていましたが、キャニスターを取り付けて再販売されましたね!

レビューしているセロー250はFI化されて最初のモデルのDG17Jのレビューですから、現行モデルと少々異なる部分もあるかもしれませんのでその点ご承知おきください。

ちなみに、セロー250に乗っていた中で施したカスタムの一部について下のリンクでまとめておりますので、ご一緒にご覧いただければ幸いです。

セロー250、45,000キロ乗って分かったオススメカスタム7選セロー250のレビュー記事が好評です。 https://munenmusou.com/post-346 皆様ありがとうござい...

セロー250の良いところ

平均37キロ・最高47キロを叩き出す高燃費

この写真を載せるとセローよりガンマの方に注目が集まるのが悲しいところ
セローの燃費は町乗りでも35キロをたたき出す。
自分はあまり回す方ではないので平均37キロは出ている。
ツーリングに行けばカタログ燃費を軽く凌駕してしまうこともしばしば。
最高記録はリッター47キロでした。カブかよ

航続距離が350キロ以上とトレール車の中では長い

撮影場所は茨城県神栖市の南海浜地区内道路です


ジェベルが無くなってから生き残っていたオフロードバイク(トレール車)のタンクは
7リットルほどであるが、(2016年当時、CRF250ラリーもVストローム250もヴェルシス250も未発売でした)

セロー250の場合、タンク容量は9.6リットルもある。

※改良されて9.0リットルになりました

前述の低燃費と合わせれば航続距離は250㏄としては長い部類に入るだろう。

無給油で一番長い距離を走ったのは北陸で一文無しになり残り1000円でガスを入れ、富山市から静岡市まで走行した368キロを無給油で走行した

航続距離が長いというのはガソリンスタンドの心配をしなくていいという大きなメリットがある。

近年のガソリンスタンドの閉鎖によって特に見知らぬ土地でのツーリングはメーターとのにらめっこになることもあるだろう。

特に自分のように給油ランプが点灯するとドキドキしてツーリングどころではなくなってしまう小心者には心強い。

セロー250の長大な走行距離はガス欠の不安を緩和してくれていた。

足つきが良く短足や女性でも苦労しない

秋田県の大潟村の北海道みたいな直線道路


セロー250のシート高は830mmである。

以前は先代の225と同じ810mmとヤマハのホームページに記載されていたが、いつの間にか変わっていた。あやしい。

このシート高は、オンロードバイクと比較すると高い部類に入るが、実際にまたがってみると感覚としては違うものである。

セローを始めとしたオフロードバイクのシートは幅が狭く、またサスペンションが沈み込むため、足つきは非常に良い。

自分のような166センチ股下74センチの短足チビであってもブーツを履けば片足べったりである。

両足だとべた足はちょっと厳しいものがある。

が、教習所で片足をついて止まれと教わったので問題はなく、オフロードでも足をバタバタさせながら進んで行けていた。

車重が軽いので、片足のつま先が付けば何ら問題なく乗れるだろう。

知人の150センチ台の女性でも難なく乗っている。

ちなみに元AV女優の小坂めぐるもセロー乗りでレースにも出場しているらしいが、彼女の身長は156センチだそうだ。

ツーリングセローに変身できる

セロー250を手放す直前に行った千里浜なぎさドライブウェイ

ヤマハが出しているツーリングセロー。セロー250にツーリング向けのオプションを付けたお得なパッケージである。

アンダーガードやスクリーン、ナックルガードといったオプションが付いている。

自分は素体のセロー250を購入したが、ロングツーリング用に部品を買いそろえていった結果、最終的にはかなりツーリングセローに近い状態となった。

これにIRCのGP210を履かせると下道長距離が快適なんだな

その中で自分が最も気に入っているのはアドベンチャーリアキャリアであった。

耐荷重は10キロであり、まな板のように大きな荷台がついている。

自分は東北1周のキャンプツーリングに行ったが、このキャリアの大きさに助けられた。

アドベンチャーリアキャリアにニトリで購入した棚を括り付けて帰ったこともある。

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街乗りも林道でも助かる低速トルク

静岡の梅ヶ島温泉奥の行き止ま林道(最近梅ヶ島雨畑線開通したらしいですね)

セローの低速トルクは素晴らしい。

アイドリングでクラッチをゆっくりつなげれば勝手に走り出す。

ノッキングをしてもスロットルを開ければガクガク言いながら加速をしていく。

知人のTS125と林道に行ったときにセローを貸したことがあるが、彼曰く「こんなに楽に進んでいいのか!」とのことであった。

のちに詳しく書くが、この低速トルクは林道において非常に役に立つ。

街乗りであってもこのトルクは有用である。

たまに信号待ちでギアを戻し忘れて4速発進をしてしまうこともあったが、それでも普通に走り出してくれるようなバイクであるため、街乗りも快適であった。

オンロードバイクに比べてアイポイントも高く、またポジションも正立しているため、前傾姿勢のバイクよりもツーリングの景色を楽しめるんじゃないかなとも思う。

とにかく発進時の安心感が違うのだ。

林道初心者からハードエンデューロまで、幅広く戦える、そんな素晴らしいマシンだ。

初心者からベテランまでオフロードを楽しめる

静岡の樫の木峠林道 この林道がツーリングマップルに掲載されていないのか謎

セロー250を買ったら1度は林道に行ってほしい

足つきの良さ軽さ、フレームの柔らかさ、そして低速トルク

これらが初心者を助けてくれる

トコトコとオフロードを走ればそのうちに自然の美しさを感じることができるだろう。

自分のように下手くそな人間はよちよちと両足をついて難所をなんとか進んでいくが、前述のとおり830mmという低いシート高はWR250Rのようにオフロードを駆け上がれ!などとはせかされずに自分のペースでオフロードを走行することを可能にしてくれる。

セロー250の悪いところ

ツーリング時のパワー不足は否めない

21インチでスラロームはちょっと辛いものがあった

セロー250の馬力は18馬力(※現行は20馬力)と250ccの中でもトップクラスに低い。

YZF-R25やWR250Rの半分の馬力である。

そのせいで加速がもたつく印象にある。

セローのエンジンを回すような加速は公道において危険であるので必要十分ではあるが、やはり退屈さは感じざるを得ない。

高速道路はやはり辛い

東日本大震災の被災地を眺める(陸前高田の当たりだったと思う)

セロー250は5速である。この時代に、である。

80キロを出すとエンジンは苦しそうになり、100キロを超えると悲鳴を叫びだす

また、100キロを超えると前輪の加重が減り、非常に怖い

ふわふわした感触になる。

また、風をもろに受けるのでスクリーンがない限り高速道路を長距離走る気にはならなかった。

もっとも、80キロで淡々と走る分にはそれほど問題はないのだが、インターチェンジの合流時に加速方向での危険回避を行うシチュエーションに対応できないという点もあり、あまり面白いものではなかった。

オンロード車と比べるとどうしてもブレーキの弱さが気になる

サーキットだとブレーキと加速で追い抜かれまくりました(セローの使い方がおかしいのは間違いない)

かつてのオフロードバイクに比べればブレーキはかなり効く部類ではあるが、

オンロードバイクに比べるとブレーキはどうしても劣る。

車重が軽いので止まらないことはないが、2人乗りをするとなるとかなり恐怖を感じた。

あまりオフロードバイクのブレーキを強化すると林道に持ち込んだ時にロックしたりするので

このくらいがいい塩梅なのかもしれないが、サーキット走行時にはブレーキのせいでタイムが伸びず苦労した。(用途が完全に誤っている)

サスペンションの安っぽさ

バイク一人旅って楽しいよね

セロー250のリアサスペンションは優れているとは言えない。

すぐに抜けが悪くなりスカスカになってしまう。

余裕があるならチューニングか社外サスに交換することを勧める。

今、セロー250を買いなおしたらまっさきに手を入れる部分ではあるとは思う。

総評:セローはいいぞ

なんだかんだ言ったがセローは初心者からベテランまで気負うことなく楽しめる良いバイクである。

また、上には書かなかったが、昨今の海外生産バイクに比べて細部の仕上げが上質であるように感じられた。さすが一文高いだけのことはあるといつも思っていた。

とにかく、迷っている人はぜひとも購入してほしい。そう思える名機である。

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