W650のフロントブレーキパッドを交換する方法
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この記事はW650のフロントブレーキパッドをデイトナの「赤パッド」に自分で交換してみたという記事になります。
こんにちは、杉浦かおる( @munenmusou_blog)と申します。
後輩からもらったW650。
1999年式の過走行車。
あまり整備に詳しくない後輩から譲り受けたので色々なところがボロボロ。
今回はツルツルになっていたフロントブレーキパッドを交換してみました。
W650は片押し2PODの単純なフロントブレーキ。
ドライバー、12mmのメガネレンチとラジオペンチ、グリスがあれば10分程度でパッドが交換できます。
ブレーキという重要保安部品なので自信がなければお店に投げるべきですが、自分でやればかなりお安く作業ができます。
今回は誰かの訳に立つ備忘録として書いておきます。
W650のフロントブレーキパッド交換に必要な道具
W650のフロントブレーキパッド交換に必要な道具は以下の通りです。
- プラスドライバー
- 12mmのメガネレンチ
- ブレーキパッド
- ブレーキパッドグリス
- ラジオペンチ
プラスドライバー
リザーバータンクの蓋を開けるのに必要。
2番程度のものと思われます。
12mmのメガネレンチ
キャリパーを車体から外すために必要。
そこまでのトルクでは締まっていません。
ブレーキパッド
最も必要なパーツ。ブレーキパッド。
今回は自分が色々なバイクで使っていて個人的に感覚がすきなデイトナの「赤パッド」を使用しています。
アマゾンで購入すればお店よりかなり安く上げることができました。
ブレーキパッドグリス
ブレーキパッドグリスも必要。
パッドピンやブレーキパッドの裏に塗って鳴き止めやサビ防止になるグリスです。
自分はウレアグリスで代用してしまいましたが、専用品を購入すべきでしょう。
ラジオペンチ
パッドピンの取り外しに必要。
一般的なラジオペンチで結構です。
作業
W650は片押し2POD。
バイクのディスクブレーキとしては最も交換が簡単な部類でしょう。
ブレーキピストンが錆びついているなどのトラブルがなければ10分ほどで完了するでしょう。
水を用意する
まずは水を用意します。
万一フルードが車体につくと塗装が落ちてしまう可能性があるからです。
できればホースの水を用意することをおすすめします。
リザーバータンクキャップを開ける
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次にリザーバータンクのキャップを開けます。
プラスドライバーで開きますが、ここが錆びついている場合は結構あります。
そうなるとかなり大変です。
タンクの周りをウェス等で覆う
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後に説明する「ブレーキピストンを押し戻す」作業を行う際にフルードが吹き出すことがあります。
自分は何台か自分でブレーキパッドの交換をしていますが、W650ほどフルードが吹き出すバイクは知りません。
水鉄砲のようにフルードが飛び出したので気をつけるべきしょう。
ブレーキキャリパーをバイクから取り外す
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12mmのメガネレンチ等を使って2本のボルトを外しキャリパーを車体から取り外します。
そこまでのトルクで締まってはいません。
ブレーキの清掃
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次にブレーキピストンを中心に清掃します。
バケツに食器用中性洗剤を混ぜて古歯ブラシでこすります。
今回はきれいなので割愛。(上の写真は以前洗浄したときのもの)
ブレーキピストンを戻す
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次にブレーキピストンを戻します。
古いブレーキパッドはかなり減っていたためピストンが飛び出しています。
こちらを押し戻します。
パッドピンを取り外す
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まずパッドピンを取り外します。
クリップでハズレ留め処置がされているのでラジオペンチでクリップを外してピンを抜きます。
ピストンを戻す
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古いブレーキパッドの間にドライバーなどを差し込んでブレーキピストンを押し戻していきます。
この際フルードがリザーバータンクに逆流、水鉄砲のように飛び出すことがあるため、気をつけて戻してください。
万一飛び散った場合は間髪入れずに水でフルードを洗い流しましょう。
塗装が剝げてしまいます。
新しいブレーキパッドを入れる
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新しいブレーキパッドを入れます。
パッドの裏に鳴きドメのグリースを薄く塗ります。
パッドのグリースの塗り方には色々な流派があるようですが、自分はピストンが触れるところだけにほんの少し塗る派です。(そもそも雨降ったらそこ以外落ちるし)
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これで先程と逆の作業をすればおしまいです。
総評:赤パッドはコントローラブル。ツーリングライダーにおすすめ
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バイク歴10年、合計走行距離は10万キロを超えていますが、ツーリングライダーとして赤パッドが好きです。
金パッドのようなガッツリ効く感じはありませんが、純正よりブレーキのタッチがコントローラブルで、ブレーキの感覚がわかりやすくて好きです。
若干寿命が短くよく削れてブレーキダストが多くなるのが玉に瑕ですが、乗っていて楽しいうえ、あまり寿命が長いとブレーキのメンテ期間が長くなり不調が起こるため自分は赤パッドを愛用しています。
W650は単純な仕組みのバイク。
ブレーキも簡単に整備できます。
みなさんも挑戦してみましょう!