冬のバイクジャケットに「N-3B」をおすすめする理由
この記事は冬のバイクジャケットにN-3Bをオススメする理由を書いた記事です。
専用ウィンタージャケット並の暖かさを持つN-3BはハーレーやSR、クラシックバイクやオフロードバイクにも似合うことでしょう。
こんにちは、杉浦かおる(@munenmusou_blog)です。
今回は私が冬ジャケットとして愛用しているミリタリージャケット「N-3B」についての記事です。
高い防寒性と機能性から冬のバイクジャケットとしてN-3Bは大活躍してくれています。
今回はN-3Bについての紹介とそのメリット・デメリット、さらにはN-3Bで冬のツーリングを更に快適にしてくれるアイテム、おすすめのN-3Bまで紹介していきたいと思います。
N-3Bとは?
N-3Bは1950年代初頭に米軍に採用されたパーカーです。
アラスカなど極寒地の飛行搭乗員用の防寒衣として開発されました。
パイロット用に作られたとのことですが、丈が長いことから主に地上整備員が愛用したと言われています。
N-3Bがバイクジャケットに向いている理由
次にN-3Bがバイクジャケットに向いている理由について書いていきます。
保温性が極めて高い
N-3Bの保温性は極めて高いです。
先ほどN-3Bは航空機搭乗員用に開発されたと書きました。
N-3Bは有名なMA-1と同様フライトジャケットの一種です。
このフライトジャケットは温度帯によって種類が分けられています。
N-3Bの温度帯は-10℃から-30℃まで。
つまり真冬にツーリングをするのにN-3Bは十分な保温性能を備えていると言えます。
ポケットが多く収納性に優れる
N-3Bのポケットは非常に多いです。
脇の下の部分にあるハンドウォーマー(手を突っ込んで暖を取ること)兼用の大きなポケットに左右の腰部分、左腕のシガレットポケットの計5箇所にポケットがあります。
特にハンドウォーマー部分はかなり大きく長財布も問題なく突っ込めるほど。
リュックやバッグなしに財布やスマホをポケットに突っ込んでツーリングに行けます。
大きなフードとファーが風切り音を防ぐ
N-3Bには大きなフードがありそのフードにはフェイクファーが取り付けられています。
このファーがバイク走行中にヘルメットの乱流から生み出される不快な風切り音をかなり防いでくれます。
首元も温かいうえに風切り音も防ぐN-3Bはバイクジャケットにうってつけと言えるでしょう。
N-3Bをバイクジャケットとして使うにはイマイチな点
多少風を通す
極地用のジャケットであるN-3Bですが、完全に風を通さないわけではありません。
高速道路を延々とバイクで走るような状況にあっては少しずつ風が通っていく感覚を覚えます。
現在のタクティカルジャケットで一般的なTPU素材が生まれる前のジャケットであるため完璧な防風性は求めることができないでしょう。
喉元のガードが不十分
N-3Bはそのデザインから喉元を完全にジャケットで覆うことが出来ません。
頸動脈や後頭部はフードで覆ってくれますが、喉元はフードを被らない限りどうしても少しだけ隙間が空いてしまいます。
プロテクターが付いていない
ミリタリージャケットなので当たり前ですが、N-3Bにはバイク用のプロテクターが付いていません。
一般のバイクジャケットならば肩・肘・背中にプロテクターが標準装備されていますが、N-3Bにはそれがありません。
胸部プロテクターがないのが特に怖いところ
N-3Bでもっと快適にツーリングするためのアイテム
高性能なジャケットであるものの、バイク用ではないN-3B。
このN-3Bを着用してもっと快適にツーリングするためのアイテムを実際にN-3Bでツーリングする自分が選んでみました。
どれも自分が実際に使っているアイテムです。
おたふく手袋の防風インナー
まず1つ目はおたふく手袋の防風インナーです。
これは一般的なインナーとは異なり表面をコーティングすることで防風性能に特化したインナーです。
気温10℃程度ならこのシャツ一枚でツーリングすることもできるぐらいのアイテム。
これをインナーに着用することで高速走行時にわずかにN-3Bを通す寒風を完全に防いでくれます。
N-3Bに限らず冬のバイク乗りは全員買うべきインナーです。
インナーチェストプロテクター
バイクツーリング時に胸部プロテクターを着用するのが常識になって久しいです。
自分もチェストプロテクターを着用しないでバイクに乗るのに違和感を覚える用になりました。
N-3Bはプロテクターが付いていません。
安全のためにもジャケットの下に着用するインナープロテクターを購入しましょう。
コミネのインナープロテクターは非常に安価かつ性能が高いのでおすすめです。
おすすめN-3B
最後におすすめのN-3Bを紹介していきたいと思います。
アルファインダストリーズ N-3B タイト
ミリタリーウェアメーカーで最も有名なブランドの1つ「アルファインダストリーズ」のN-3Bです。
自分はタイトモデルを着用しています。
ミリタリージャケットは一般的にオーバーサイズ。
特にUSサイズは日本人の体格には合いません。
このタイトモデルは日本人の体格に合わせているため166センチの私が着てもおかしくはなりません。
166センチ55キロの私はSサイズでちょうどいい感じです。
ロスコ N-3B パーカー
アルファインダストリーズのN-3Bは高すぎる!と思う人にはロスコのN-3Bを検討すべきでしょう。
ロスコも米軍に様々な装備品を納入しているミリタリーメーカーです。
ロスコのいいところは値段が安いこと。
しかしながら、品質もなかなかのものです。
以前私はロスコのM-65を持っていましたがアルファインダストリーズの3分の1の値段で特に問題なく着ることができていました。
パワーエイジ「N-3Bライダース」
今までのN-3Bはあくまでもミリタリージャケット。
パワーエイジの「N-3Bライダース」はN-3Bのテイストを残しながら透湿防水素材やバイク向けの立体縫製、プロテクターの標準装備などバイクに最適化した様々な工夫が凝らされています。
ミリタリージャケットに固執するのではないならこちらを購入されたほうが幸せになれるでしょう。
余談:N-3Bに合うグローブについて
N-3Bを着用した際のウインターグローブは気をつけるべきです。
ベルクロテープで留めるタイプのグローブだと袖口とベルクロが擦れて袖口の生地がほつれます。
このためN-3B着用時のグローブはベルクロではないものが良いでしょう。
また袖口はリブ付きであるためミドル・ロング丈のグローブも着用が難しいと思われます。
ショート丈のウインターグローブの着用をおすすめします。
N-3Bに合うウインターグローブとしてコミネのGK-833やGK-835などがオススメです。
総評:ハーレー・SR・クラシックバイク乗りの冬ジャケットはN-3Bで決まり!
N-3Bはミリタリージャケットの中で最も冬のバイクに適したアウターであることは間違いありません。
ただし、それはあくまでもミリタリージャケットの中であってのこと。
バイク用のウィンタージャケットの方が転倒時の防御力や防風性については優れています。
しかしながら、N-3Bにはバイク用のウィンタージャケットにない魅力があります。
それは「かっこいいこと」
N-3Bを着て走っているという優越感、こだわりを感じながらクルーズできます。
特にハーレー、SR、クラシックバイク乗りにはN-3Bが似合うでしょう。
バイクを降りても、そしてバイクに乗っていないときでも使えるN-3Bは非常に使い勝手のいいジャケット。
皆さんも私と同じN-3B仲間になりませんか?