ワークマンの1,900円のライトプロテクショングローブってどうなの?北海道一周ツーリングで使ってみてのレビュー
この記事はワークマンのバイク向け本革グローブ、ライトプロテクショングローブ(PG04)を北海道一周ツーリングで使ってみてのインプレッションになります。
こんにちは!北海道一周してきた杉浦かおる(@munenmusou_blog)です。
その北海道ツーリングの2日目にして持参したグローブを紛失してしまいました。
このため、函館のワークマンでバイク用グローブを調達する羽目に。
そこで購入したのが今回紹介するワークマンの「ライトプロテクショングローブ」
これをはめて10日間、2,800キロほど北海道の地を走行しました。
雨に打たれたりしながら使った結果、1,900円という値段以上の価値のある3シーズングローブであるという印象を受けました。
今回は、そんなワークマンのライトプロテクショングローブについてレビューをしていきたいと思います。
スペック
ライトプロテクショングローブのスペックはこんな感じ。
生地 | ヤギ皮 |
サイズ | M・L・LL |
カラー | ブラック・ダークブラウン |
値段 | 1,900円(税別) |
機能 | 撥水加工 |
その他 | ソフトプロテクター付き |
1,900円でオールレザーという点には驚かされます。
自分の経験からコミネのAmazon実売3000円台がバイク用グローブにおいて最も安価な部類になるでしょう。
それを1900円台でしかもオール本革で出してくる、ワークマンの価格破壊っぷりには驚きます。
※まあ使ってみると値段なりな部分もありましたが
繰り返しになりますが、本革です。
後述しますがグローブが手になじむまでに数日を要しました。
うれしいのは手のひら・指関節・手の甲にソフトパッドが入っていること。
自分は昔、スリップダウンする自爆事故を起こしたことがあるのですが、転倒した際にはめていたグローブの手の甲・指関節プロテクターがガリガリになっていたことがあります。
このためバイク用グローブについては各部にプロテクターが付いている物を選ぶようにしています。
プロテクター付きという点においてライトプロテクショングローブはポイントが高いです。
なお内装はフリース素材になっており、雨が侵入しづらい作りとなっています。
実際に滝のような雨に何度か打たれましたが中が湿っぽくはなるもののグローブ内が浸水することはありませんでした。
なおマジックテープで固定する仕様です。革製のグローブにベルクロは安っぽくて残念でした。
インプレッション
ここからワークマンのライトプロテクショングローブについて実際に使用してみてのインプレッションになります。
北海道ツーリング中に購入し、その後10日間、2600キロほどをホンダのPCXで走行しました。
なお自分が購入したのはダークブラウン、サイズはMサイズ(普段のコミネグローブはMかL)です。
ちなみに私は身長166センチ、体重60キロの小柄体系。
見た目はかっこいい
感性の問題になりますが、デザインは比較的かっこいいのではないかと思います。
自分の購入したダークブラウンは着用していったベージュのジャケットとの色の相性も良くいい買い物をしたと思いました。
一方で値段なりのところもあります。
特に目立つのが糸のほつれ。
プロテクターを縫い込んだ糸などが何か所も飛び出している状態です。
走行には影響しないところなのでそのままにしましたが、高級な本革グローブとはやはり違います。
もっとも1万円近くする皮グローブの5分の1の値段で買えるわけですからそこまで言うのは高望みでしょうが。
本革なので手になじむまで数日かかった
今回購入したのは販売されている中で一番小さいサイズのMサイズ。
普段はコミネのグローブを愛用しており、グローブによってMとLのどちらにしようかと悩むサイズ感です。
店頭でライトプロテクショングローブをはめてみたところ、Lが少々緩く、Mがきつかった。
この時はちゃんとタグを見ない自分のミスですが、使っているうちに伸びるだろうと思ってMサイズを選択しました。
着用して初めの数日間は「サイズ選び間違えたな」と思っていました。
とにかく指が締め付けられるのです。
まるでバレーボールで突き指してテーピングでがちがちに固定されたかのごとく中指や薬指をグローブが締め付ける。
ミスったかな?と思いました。
しかしながら、使っているうちに手になじんできました。
最後は通り雨でグローブが濡れ、一気に柔らかくなりました。
このため、店頭でギリギリ手が入るサイズを購入して育てていく使い方の方がいいかもしれません。
可能なら野球のグローブみたく家ではめて型をつけてから乗車することを推奨します。
スマホ非対応が残念
本革グローブに文句を言ってはいけないと思いますが、ライトプロテクショングローブはスマホ非対応。
北海道ツーリングでは行先を調べるため頻繁にスマホでグーグルマップを調べることがありました。
しかしながら、ライトプロテクショングローブはスマホ非対応でありスマホの画面は動かせず。
スマホを確認するたびにグローブの着脱を要求されるのが少々面倒でした。
操作感に劣る
ライトプロテクショングローブの操作感はお世辞にも優れているとは言えません。
グローブ自体が手のひらが小さく指が長いつくりになっており、バイクメーカーのグローブより洗練されていない印象にあります。
さらに指が大きく開かず、じゃんけんのパーが十分にできない状態。
また握りこみも不完全でスロットルを握ることには支障がありませんが、正拳を握ることがかないません。(空手有段者並感)
これらの点から、慎重な操作が要求されるSSやセパハンのバイクにはあまりお勧めできないグローブであると言えるでしょう。
少なくともエンジン特性から低回転が少々不安定な自分のメインバイクたるTRX850に乗る際にはこのグローブを使うことはないでしょう。
バイクに乗るという点において支障はないものの、やはりバイクメーカーのグローブに一日の長があると言っていいでしょう。
気温10℃~25℃ぐらいが適正か
ライトプロテクショングローブ、特にうたわれてはいませんが3シーズングローブといっていいでしょう。
5月の北海道ツーリングでは早朝の最低気温5℃からフェーン現象に襲われた知床半島での最高気温27℃まで、幅広い気温の中走行しました。
その中で思ったのが、ライトプロテクショングローブの適正気温は10℃から25℃ぐらいまでだなということ。
春秋向けのグローブと言っていいでしょう。
なお、グリップヒーターからの伝熱性が妙に高いのも驚きました。
グリヒを併用すれば最低気温5℃ぐらいまで対応可能と思います。
雨が降っても染みない
ライトプロテクショングローブを着用し北海道を走るなかで道路が冠水するほどのゲリラ豪雨や通り雨に何度か打たれました。
全身がびしょ濡れになるレベルだったのですが、それでもグローブに浸水することはなかったです。
なんかしっとりするなというレベルではありますが、手が濡れることはありませんでした。
あくまで撥水をうたっていますが、日帰りツーリングならばわざわざレイングローブを持っていく必要はないと思います。
もちろん本革なので濡らさない方がいいのは言うまでもありません。
総評:通勤やクルーザー系のバイクにおすすめ!1,900円以上の価値はある
ワークマンのライトプロテクショングローブ、総じて1,900円という値段からは考えられないほど良いバイク用グローブであると言えます。
バイクグローブとしては最もコスパに優れていると言えるでしょう。
少々操作性に劣る部分があり、セパハンのバイクにはおすすめできないものの、通勤用のスクーターや繊細な動作が要求されないクルーザー系のバイクに特におすすめできるグローブです。
自分のように長距離を走ることが好きなライダーにとってバイクグローブは消耗品。
1,900円という値段ですからワンシーズンで使い捨てても惜しくはありません。
複数台持ちライダーのサブグローブとしてもおすすめできる製品だと思います。