今回は私が愛用する防水ツーリングバッグ、モンベルドライコンテナをレビューしていきたいと思います。
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シートバッグに必要なのは防水性だ!
私は、セロー250で野宿を繰り返しながら日本を半周した経験があります。
その時にバイクについて思ったこと、それはシートバッグには防水性が必要であるということです。
長距離のツーリングをする際、突然の通り雨にぶつかることは大いに考えられます。
一般的なシートバッグ、例えばタナックスさんのシートバッグ
は確かに便利なのですが、雨に弱いという欠点があります。
そんなのレインカバーを掛ければいいじゃないかという意見はごもっともです。
しかしながら、高速道路を巡航しているとき、1車線バイパスを走っているとき、狭い山道を縫うように走っているときなどに突然の雨に打たれたとします。
すぐに路肩に止まるってレインカバーを掛けられるでしょうか?
また、レインカバーを掛けるために停車するというのは、私のようにものぐさで、一度走り出したら目的地まで一直線!というようなライダーにとって非常なストレスに繋がります。
私も以前はテントやグラウンドシートなどをバイクに直接ネットでくくりつけてロングツーリングをしていたところ、突然の大雨に打たれ、涙目で道の駅にピットインしたものの、中味が浸水していて後の祭りという苦い経験があります。
それゆえ、私にとっては多少のことは犠牲になったとしても、バイク積載において防水性を第一に考えてロングツーリングを行いたいのです。
完全防水のモンベルのドライコンテナチューブLを購入
前置きが長くなってしまいました。
というわけで(強引)モンベルドライコンテナを購入してみました。
とはいっても買ったのは1年以上前の話ですのでちょっと汚れていますが、レビューとしてはアテになるのではないかと思います。
あのモンベルもバイク用品を作っている!

モンベルといえば言わずと知れたアウトドア用品メーカーです。
キャンプツーリングに行く人間でなくても聞いたことぐらいはあるでしょう。
最近はめっきりバイク用品のラインナップが少なくなってしまいましたが、かつてはサイドバッグ等も作っていたライダーにも優しいメーカーだったりします。
最近のモンベルのラインナップが自転車向けにシフトしていることについて気づいてはいけない(戒め)
定評あるアウトドアメーカーが作ったバッグなのです。質についてはもちろん素晴らしいものがあります。
値段も5000円と、このサイズのバッグとしてはかなりお値打ちなのではないでしょうか。
レビュー
外観

見た目はこんな感じ。
黒いゴミ袋みたいです。
辛うじてモンベルのロゴがビニール袋ではないことを示しています。
両端にマジックテープがついており、開くと筒状になります。
「チューブ」という名の通りですね。
これが、両端からの荷物の出し入れを可能にするのです。
また、付属品として、バイクのフレームに引っ掻けるナイロン製のフック(?)と、ロープも同封されています。
さらに、脱着式でバッグを担いで運ぶための肩掛け紐も付属しています。
荷物を入れてみる
僕がキャンプツーリングをする際にドライコンテナチューブに入れるのは以下のものです。
・シュラフ
・銀マット
写真にするとこんな感じ

ドライコンテナチューブに荷物を入れていく際は、片側をあらかじめ留めておきます。
マジックテープを閉めて口を何回か曲げて金具をカチッとする。

これで完了です。
一般的な防水バッグと同様ですね。
そこにさきほどのグッズをさしこむように入れれば完成。
完成したのが下の写真。

これでもかなり余裕があり、実際の運用時にはグラウンドシートと使用済みの下着をさしこむことが多いです。

あとは反対側を閉めれば完了。
ちなみにこれがパンパンになったドライコンテナチューブLのサイズです。

手近に比べるものがなかったのでコルトガバメントを下においてあります。
テキサス在住の読者の方はご想像がつきやすいのではないでしょうか。
ごめんて。
ちなみにこちら80リットルの積載量をうたっていますが、防水バッグとして端を何度か折らなければならない都合上、実際の積載容量はもう少し小さいのではないかと予想しております。
ドライコンテナチューブのメリット
防水性が高い
これにつきます。
折り曲げてしまえば水なんてまず入りません。
折り口を下に向けておけば適当に縛ってもまず問題ないでしょう。
購入してから何度か雨に打たれておりますが、一度も浸水したことはありません。
また、アマゾンのレビューではマリンスポーツの荷物入れとしても使われているようです。
汚れを簡単に落とせる。
雨をしのいでも、雨上がりのウェット路面や沢の水が溢れて洗い越し状態になっている山道のように水の跳ね上げや泥や砂の付着はロングツーリングライダーにとって避けられないものかと思います。
ナイロン等でできている一般的なバッグはツーリング後にメンテナンスが必要です。
旅が終わったあとの片付けほど憂鬱なことってないと思います。少なくとも自分は。
しかし、ドライコンテナチューブは、ただのビニールです。
砂まみれになっても水をかけて玄関先に吊るしておけばそれでオーケーです。
後始末が簡単なのはアドです。
千里浜なぎさドライブウェイを走行したときもだいぶ砂を巻き上げましたが、帰宅後は水を適当に掛ければOKでした。
また、キャンプでは朝露や結露等で濡れた地面にバッグを置かなければならないこともあるとは思いますが、こちらでは濡れていても気にせずに地面におけるのも楽ちんです。
コンパクトにしまえる。
大型のシートバッグって、多い人でも年に10回ぐらいしか使わないのではないでしょうか。
私のように家が無駄にでかくてスペースが余っている人以外、シートバッグを保管する場所に苦労されるのは当然ではないかと思います。
しかし、このドライコンテナチューブ、ただのビニールです。
厚手の浮き輪みたいな生地です。
要するに小さく折り畳めるんです。
こんな感じでね。

デメリット
積載が若干面倒
タナックスさんのキャンピングシートバッグをはじめとしたたいていのシートバッグには芯が入っています。
つまり、ある程度まっすぐバイクに固定ができるということです。
しかしながら、ドライコンテナチューブLはただのビニール。
寝袋や服のような柔らかい物で中を満たすとネットで固定する際に曲がってしまいます。
一度もバッグ自体を落下させたことはないのですが、若干心配になるところはあります。
バイクに取り付けたまま中身を抜き出すことができない。
シートバッグであるなら、バイクに積載したまま中のグッズを取り出すことは可能です。
しかし、ドライコンテナチューブはただの防水ゴミ袋。
ネットで固定する存在。
中身を取り出すのはなかなか難しいです。
まあ、取り出す必要があるものはサイドバッグやタンクバッグ、サコッシュに写しておけばそれで問題はありませんが。
バイクに積載したときのイメージ
モンベルのドライコンテナチューブLを積載してキャンプツーリングをしたバイクが何台かあるので、写真にして上げてみたいと思います。
ちなみにバッグの中に入れていたグッズはテント・シュラフ・銀マットの三点セットプラスアルファであるということも念のため付け加えておきます。
MTー07
渚園のキャンプツーリングで積載したときはこんな感じ。
タナックスさんのプレートフック3がいい仕事をしていますね。

サイドバッグ(タナックスのツアーシェルケース)を併用するとこんな感じ。

トリシティ
レンタルバイクでしまなみ海道を往復したときはこんな感じでした。

総評:コスパに優れた玄人向きバッグ
ドライコンテナチューブはお値打ちで防水性はピカイチです。
あくまでも丈夫なビニールであるため、使い勝手はそれ相応ですが、超長距離を走り続けるツアラーガチ勢やオフロードも走る林道キャンパー、日本一周をするライダーなど過酷な条件で走行する人にこそおすすめしたい商品です。
個人的には、フルパニアのアドベンチャーバイク乗りの方が長尺物の防水性を求めて利用するなんて使い方もアリではないかと思いました。
また、お値段も安く、購入しても邪魔にならないため、とりあえずキャンプツーリングしたい!テントとシュラフ買ったら金が尽きた!なんて学生ライダーが購入するってのも悪くはないかと思います。というか自分がそういう経緯で手にいれましたので。
少なくとも買って後悔する商品ではありません。
みなさんもバイクをモンベルで飾ってみてくださいね。