【徹底レビュー】LS2コプターはベンチレーションが強力なコスパ最強ジェットヘルメット
この記事では、LS2のインナーサンシェード付きスポーツジェットヘルメット「コプター(COPTER)」のレビューをお届けします。
このヘルメットは最近高騰しているヘルメットにおいて実売16,000円程度というコスパとベンチレーションの強力さが特徴。
実際にツーリングに使用してみた感想や、特徴、メリット・デメリットについて詳しくご紹介します。
夏場は暑いからフルフェイスを使わずジェットヘルメット!な大型バイクのライダーや、安価なスポーツジェットを探している原付ライダーにもおすすめです。コスパで考えると実売価格で倍近くするOGKのジェットヘルメットにも匹敵すると思います。
実際にツーリングに使用してみた感想や、特徴、メリット・デメリットについて詳しくご紹介します。
商品概要
- 商品名: COPTER(コプター)
- メーカー: LS2
- カラーバリュエーション:マットブラック・ホワイト・ナルドグレー・クリスピーマット
- ミリタリーグリーンオレンジ・クリスピーホワイトイエロー
- 価格: 16,800円(購入時の価格)
- 購入先: Amazon
開封と第一印象
外箱
紅白の鮮やかな外箱。
自分はOGKのヘルメットを主に愛用していたということもあり、カラフルな外箱驚いています。
箱を開けるとヘルメットが登場。
もちろん運搬用の布袋も付属しています。
第一印象
第一印象としては「インナーバイザー付きヘルメットとしてはかなり小型かつ軽量」という印象。
今回購入したのはLサイズ。普段使っているOGKの同じくインナーサンシェード付きジェットヘルメットのEXCEEDに比べると一回り小さく、帽体も小さい印象。(詳細な比較は下に記載します)
実際に使用してみて良かった部分
ここからは実際に初夏、愛車のPCXでツーリングしてみて感じた良い点について書いていきます。
抜群のベンチレーション性能
コプターの最大の特徴であるベンチレーション性能は素晴らしいです。
コプターのデザイン上の特徴にもなっている頭頂部にある開閉式の巨大なベンチレーション。
これを開けて走ると頭頂部に常時風が入っており、蒸れるという感覚は一切ありません。
また後部にも排気口が付いており、後頭部からも空気が抜けていく感覚があります。
夏場のヘルメットはこれ一択ではないかと思います。
(フルフェイスならOGKのシューマがありますが…)
なお、バイザー下部にもベンチレーションが付いているのも特徴ですが、走行中一切邪魔に感じはしなかったものの特段開閉しても風が入っている等は感じませんでした。
おでこの部分にもベンチレーションがあったらもっと良いだろうとは思いますが、インナーサンシェード付きのためそれは構造上出来ないのでしょう。
値段に比較して良い質感
値段から考えると質感はかなり良いと思います。
購入価格の16,000円とは思えない仕上がりです。
最近の物価高騰によりヘルメットの相場は上昇傾向。
10年近く前に購入したAVAND2は購入時価格の16,000円から現在のAmazon価格は20,000円ほどまで値上がりしています。
一方でコプターは16,000円で購入できたにも関わらず、塗装仕上げや内装、また各部の節度感も上々。
バックルについてもEXCEEDに近い良いものが採用されています。
分解可能な内装
コプターの内装は安価なヘルメットにも関わらずすべて分解可能。
同価格帯の安価なヘルメットの場合、あごひもをカバーする内装部分は一体型になっている場合も多いですが、コプターはそれも分解できることから夏場の使用も考慮されて設計されているのでしょう。
インカム対応であること
近年のヘルメットらしくコプターもインカム対応。
スピーカーホールが開けられています。
試しにビーコムワンを仮に移設してみました。
耳が痛くなるということもなく取り付けも簡単。
実際に使用してみてイマイチだった部分
次に実際に使用してみて「イマイチだな」と感じた部分について記載していきます。
サイズ感フィット感が独特 試着・返品交換できるお店を選択すべし
外国製ヘルメットであることからサイズ感は日本のものとは異なります。
自分は少し緩めが好きでアライやOGKKABUTOはLサイズを使用しています。
コプターもLサイズを購入しました。
頭に関しては幸いなことにキツいということはありませんでしたが、コプターは念のため試着や返品交換できるお店で購入すべきでしょう。
もっとも、Amazonなら返品ができますので心配はないと思います。
後頭部が締まる独特の装着感
装着感が少し独特です。延髄のあたりが締め付けられる装着感があります。
自分は今までOGKのAVAND2とEXCEEDというジェットヘルメットを愛用してきましたが、どちらも頬でヘルメットを固定するというものに対して、コプターは後頭部で固定するという設計思想なのか、想定している欧米人の首が細いのか独特の装着感があります。
おそらく使い込むごとに緩くなっていくのだろうとは思いますが、面食らいました。
どうしても苦手に感じてしまう人もいるのではないかと感じました。
真冬の使用は厳しそう
コプターの後頭部にある排気口は常時開放式。
こういったヘルメットですと冬場のツーリングにおいて寒いと感じられることでしょう。
真冬の長時間ツーリングは厳しいのではないかと思います。
なお、ヘルメット後部の最下部(いわゆる延髄斬りを打つ部分)のダクト部分はフェイクではなくしっかりと穴が空いています(後頭部と密着している部分なので排気効果は感じませんが…)
内装を冷感素材にしてほしかった
内装に関してはメーカーからは「吸湿性のある素材を使用しています」との記載があるものの、一般的な記事だといえるでしょう。
せっかく涼しさをコンセプトにしているヘルメットですから、クールコアなどの冷感素材を内装に採用すべきではないかと感じました。
ちょっと惜しいですね。
自分が使ったことのある他のジェットヘルメットとの比較
ここからは自分が所有していた、所有している他のジェットヘルメットとの比較をしてたいと思います。コスパという点から考えるとコプターはかなりおすすめできる商品ではないかと思います。
OGK EXCEEDと比べるとコプターの方が総合的なコスパは良好
現在メインヘルメットとして使用しているOGKのEXCEED。
コプターと同じくインナーサンシェード付きのスポーツジェットヘルメットです。
EXCEEDのレビューについては別記事をご覧していただければと思います。
どちらも同じような機能になっていますが、2024年5月現在の値段ではコプターが16,000円に対してEXCEEDは28,000円。
倍とまではいきませんが、EXCEEDの方が1万円以上高い。
この値段差を考えるとコプターの方がコスパ良好と言えます。
コプターはEXCEEDに比べてベンチレーション性能と軽さ、小ささに優れています。
一方で、バイザーをおろしたときの節度感、特にインナーサンシェードの操作のしやすさ、内装もEXCEEDの方が上。また頬の部分まで帽体が伸びているため「顔が守られている感」もEXCEEDの勝ちです。
遮音性についてはどちらも大きく変わりがない印象。(意外)(現在高速道路を走れるバイクを持っていないので今後再チェックしてみます)
総評としてそれぞれ下記の使い方をするならおすすめできると思います。
コプター:夏のツーリング・近場しか出かけない人・サブのヘルメット
EXCEED:長距離ツーリング・夏以外のツーリング・メインヘルメット
ヘルメットを1つだけ購入するならコプターかな~といった感じです。
(1.2万円の金額差を考えると)
OGK AVAND2ならコプター一択
自分は以前OGKのAVAND2を使っていました。
AVAND2と比較するならコプター一択でしょう。
AVAND2は10年近くそのままの形で販売されているスポーツジェット。
設計もかなり古いものと言わざるを得ません。
具体的にはインカムを取り付けるのがかなり難しいこと(できなくはない)、ベンチレーション性能の低さなどなど
あえてAVAND2のいいところをあげるなら、メガネをかけたままヘルメットの着脱ができることと、インナーサンシェードがないぶんわずかに軽いぐらいでしょうか。
コプターより実売価格で6,000円以上高く性能も低いAVAND2を購入する理由は全く見あたりません。
AVAND2を10年近く前に購入した時は1.4万円ぐらいでしたが今は2.2万円ぐらいするんですね…
総評
総合評価: ⭐⭐⭐⭐☆
総合評価は星4つ。
圧倒的なベンチレーション性能を誇るスポーツジェットヘルメット。
コスパ良好で持っていて損はないヘルメットだと思います。
ただし、排気口が塞げないことから真冬の使用は厳しそう
また、EXCEEDに比べてしまうとホールド感、守られている感が欠けることから高速道路を延々と走るような長距離ツーリングにおいては少々頼りなさを感じるかも。
もっとも小排気量バイク乗りや、大型乗りのサブヘルメットとしてはいい選択であると言えます。
サイズ感や装着感にクセがあるので、ネット通販で購入する場合は返品できるところで購入するのがいいでしょう。
コプターをおすすめできる人
- 夏にバイクに乗るすべてのライダー
- 小排気量バイクに乗る方
- 街乗りや夏場用のサブヘルメットを探している人
- 高速ロングツーリングをしない人