TRX850
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TRX850は本当にコーナリングマシンなのか?オーナーが感じること

杉浦かおる
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この記事はコーナリングマシンと言われているTRX850について「本当に曲がるのか?」

について解説した記事になります。

こんにちは、杉浦かおる(@munenmusou_blog)と申します。

TRX850をヤフオクで購入してもうすぐ一年。

バイク歴10年、10台目のバイクにして初めてのセパハンバイク。

遠出もしますが、近隣の峠を気持ちよく走る使い方を楽しんでいます。

思うのは「やっぱりTRX850はコーナリングマシンである」ということ。

ただ、コーナーの状況によって向き・不向きがはっきりしているクセのあるマシンであるのも事実。

コーナリングマシンといっても一般的なバイクとは少々趣が異なるように感じます。

そこで今回コーナリングマシンとして思われているTRX850について実際のところはどうなの?という点を書いていきたいと思います。

なお、自分だけの意見だと独りよがりになってしまうので、SSに乗っている友人に乗って貰ったときの意見も併せて文章を書いていきます。

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TRX850の曲がらせ方のコツ

TRX850のインプレッションで多いのは「曲がり方にクセがある」というもの。

実際に友人ら数人に乗ってもらった感想は「クセというほどではないがコツはいる」との感想でした。

これからSS乗りの友人達を含めてまとめたTRX850の曲がらせ方のコツを書いていきます。

頭を内側に入れる

TRX850をキレイに曲がらせるコツは、曲がる方向に頭をグッと入れることです。

自分はカウルについたミラーに頭を突っ込ませるようにするとよく曲がっていく印象にあります。

内足を出さない

これは自分と友人全員が一致した意見。

スポーツバイクの場合、コーナーに侵入する際内足を出す人が多いでしょう。

しかし、TRX850の場合は内足を出すと逆に曲がらなくなるのです。

ハングオフまでいかずとも内足を出すだけでも曲がらなくなります。

友人が乗っているCBR929RRでは内足を出すとよく曲がります。(実際借りて運転してみてよくわかった)

しかしながら、TRX850の場合は頭をミラーに近づけて内足を出さずに曲がる、まるで白バイ隊員のようなリーンインをするとよく曲がります。

TRX850が得意とするシチュエーション

サーキット走行

TRX850のギア比は公道向きではないと思います。

街乗りなら2速、高速道路でも100キロを超えないとトップギアの5速にしか入りません。

1速で60キロまで実用的につかえてしまうハイギヤード。

公道を走っていて思うのはTRX850でサーキットを走ったら気持ちいいだろうなぁということ。

大型バイクなのに4000回転からパワーバンドに入るようなバイクなのでパワーバンドの中でシフトアップ・ダウンをしながら鈴鹿サーキットなんか走ったら最高だろうと思います。

80キロから120キロで侵入する緩いワインディング

TRX850は80キロから120キロで緩いカーブに侵入することが得意なコーナリングマシンであると思います。

日本の公道でこれを活かす機会は少ない(活かしてはいけない)のですが、北海道のシューパロ湖周辺や南信、秋田といった交通量が少なく道が幅広い緩い高速コーナーが走っていて一番気持ちいいシチュエーションです。

TRX850はフロントに落ち着きがあるため速いペースでコーナーに侵入してどっしり旋回するのが得意です。

自分が行きたいラインを正確にトレースして思い通りにカーブを気持ちよく走れるのがTRX850の醍醐味だと思います。

キングオブマウンテンロード「TDM900」

さて、TRX850の兄弟車にTDM850、後継モデルのTDM900があります。

このバイクは欧州において「キングオブマウンテンロード」と言われ人気を博していたモデルです。

欧州における「マウンテンロード」、つまり山道は一般に道幅が広くカーブはゆるい。

エンジンとギア比、車体構成から考えて欧州の山道に向いているのでしょう。

TRX850が苦手とするシチュエーション

30キロ未満に速度が落ちるタイトコーナー

峠越えの狭い県道では30キロ未満で走行しないといけない場面も多いでしょう。

タイトコーナーも組み合わさって走行難易度は高いルートです。

こういった場所においてオフ車やモタード、ニーハンスポーツは強いですが、TRX850が最も苦手とするシーンです。

TRX850は大型バイクとは思えないほど下のトルクがスッカスカ。

2500回転未満は半クラを使わないと危険です。

タイトコーナーにおいては半クラを使って回転数を保っておかないとギクシャクすること請け合いです。

4発エンジンしか乗っていなかった人がTRX850で峠を走ったら溜まったものではないと思います。

タイトコーナーの切り返し

左右のコーナーが連続し、沈めた車体を起こして更に切り返すテクニカルコーナーもTRX850が苦手とするシチュエーションです。

TRX850はフロントが重い印象にあります。

これはCBR929RRなど他のSSに比べると明らか。

先述の通りバチッとカーブに併せてバンクをする際は気持ちいいのですが、車体を振り回すシチュエーションはフロントの重さも相まって得意ではない印象です。

ジムカーナ

TRX850ではジムカーナに出たくありません。(ジムカーナは学生の時にお遊びでやった程度の知識ですが…)

下のトルクがスカスカでたまにエンストするうえ、フロントが重いからです。

仮にTRX850をバーハンに改造したとしてもジムカーナには向かないでしょう。

総評:日本の公道でTRX850の性能を活かすのは結構難しい

とかく、コーナリングマシンであるものの日本の峠ではあまり生きてこないバイクだと思います。

ただ曲がった際の気持ちよさに関しては色々なバイクを乗り比べているなかでも上位に入ると言えるでしょう。

フレームが比較的柔らかくしなる感覚があり、現代のカッチカチのSSに比べると走っていて安心感があります。

中古価格も安いのでサーキットで乗り潰す用途としても面白いと思います。

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ABOUT ME
杉浦かおる
杉浦かおる
学生時代にバイクサークルの会長をしていたアラサー
・バイク歴10年
・走行距離10万キロ超
・日本一周達成済み
長距離キャンプツーリングとバイク弄りが趣味
現在はTRX850、W650、PCX、マークXに乗っています
カメラはSONYα7ⅢとRX100M5Aを愛用

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