W650のリアサスをトクトヨの格安サスペンションに交換してみた
こんにちは、杉浦かおる(@munenmusou_blog)と申します。
来月W650に乗って北海道でキャンプツーリングをする予定です。
それに伴って現在W650をツーリング仕様にカスタム中。
今回はリアサスペンションを交換することにしました。
99年式、8.8万キロの過走行W650ですが、おそらくリアサスは1回も交換されていないでしょう。
今回はトクトヨというメーカーのリアサスペンションに交換してみました。
1.6万円という格安リアサスながらなかなかの出来栄え。
値段と性能を考えれば文句はないと思います。
W800でも使えるサスペンションなのでW800のリプレイスメントサスとしてもおすすめできるでしょう。
トクトヨのリアサスについて
Amazonを見ていたところ、トクトヨという聞き慣れないメーカーのリアサスを見つけました。
W800用ですが、W650とリアサスが使いまわしできることから今回購入してみました。
赤いバネなのがちょっと好みではないですが、届いたものはこんな感じ。
徳豊商事という商社が輸入した外国製リアサスというものだと思われます。
特に説明書等もついていませんが、カラーとプリロード調整用の六角レンチがついていました。
謎の金属棒は何なのでしょうか…
後述:プリロード調整用の棒でした。
プリロード調整とダンパーの効きが調整できます。
なお、サスペンションを振ると中のオイルが動き「チャポチャポ」音がします。
W650のリアサスペンションの交換方法
次にW650のリアサスペンションを交換していきます。
そこまで難しい作業ではないため、慣れていなくても1時間あれば十分でしょう。
ちなみに今回はリアキャリアも一緒に交換しています。
必要な工具
- 6ミリの六角レンチ
- 17ミリのメガネレンチ
- ゴムハンマー
センタースタンドを掛けリアタイヤにウマを噛ませる
まず、センタースタンドを掛けます。
その後浮いたリアタイヤに木片や石などを敷いて「ウマ」を噛ませます。
こうしないとリアサスを外したときにタイヤが下に落ちてしまい、新しいサスペンションの取り付けが大変になります。
写真ではタイヤ後部に「ウマ」を噛ませていますが前側にウマを噛ませて置いたほうがいいかもしれません。
リアサスペンションの固定ボルトを緩める
リアサスペンションの固定ボルトを緩めます。
上部のボルトを17ミリのメガネレンチ等で緩めます。
リアサスペンション下部の固定六角ボルトを取り外す
リアサスペンション下部の六角ボルトを取り外してきます。
こちらのボルト、凄まじいトルクで締まっています。
六角レンチにロングメガネ等を噛ませて(あまりおすすめできない)緩めざるを得ません。
リアサスペンションをゴムハンマーで叩いてサスペンション下部を外す
次にリアサスペンションの下部をゴムハンマーで叩き車体から取り外します。
多くの場合リアサスが固定部分と癒着していることがあるからです。
次に上部を取り外せばOKです。
あとは逆の方法でリアサスを取り付けてください。
トクトヨのリアサスペンションで走行しての感想
トクトヨのリアサスペンションに交換してから500キロほどツーリングをしてみました。
感想について書いていきたいと思います。
出荷時においてはかなり柔らかいセッティング・サグだし必須
自分の体重は55キロ、ヘルメット等装備をすれば60キロ程度になるでしょう。
出荷時の状態でまたがっただけでサスペンションが半分ぐらい沈み込みます。
そのままの状態でツーリングしたら何度もギャップで底づきしました。
一般的なサスペンションは60キロぐらいの人間がまたがったことを前提に予めセッティングされている場合が多いと思いますが、こちらのサスペンションはふわっふわ。
かなりリアサスが沈み込みます。
必ずサグ出しをしてから乗ってください。
サスペンションはかなり動く
最低でも4万キロ(前オーナーの後輩が購入してから一度も交換していない)、10年は交換しておらず、おそらく99年から約9万キロ走行したサスペンションからの交換。
当たり前ですがサスペンションはかなり動きます。
1.8万円のサスペンションとしてはかなり満足できると思います。
もちろんYSSやオーリンズと比べれば文句も出るかと思いますが、純正よりもお値打ちなサスペンションに文句を言ってはいけません。
あとは耐久性でしょう。
2万キロは保ってほしいです。
若干ローダウン気味になる
サスペンションを取り付けてまたがってから気づきましたが、わずかに後ろ下がりになります。
足つきはほとんど変わっていない気がします。
スタンドをまたがったまま払うために普段よりも右に傾ける必要が出ました。
またサイドスタンドを立てるとより立ち気味になるのが少々困りもの。
また光軸が上がってしまったので調整も必須です。
アイボルトをいっぱいまで締め込んでしまったのが原因と思われるためこれを調整して車高をノーマルに戻したいと思います。
後述:アイボルトを少し緩めたら元通りになりました。
パーツの退色が不安
リアサスが赤色なのは仕方ないとして、本体がアルミにアルマイト処理をしているもののため、使用に伴う退色が懸念されます。
こういった黒色のカラーは退色するとブラウンゴールドのような色になるため、それはそれでおしゃれですが、色落ちにならないかが懸念されます。
総評:へたった純正品から交換するならアリだろう
9万キロ(おそらく)走ったサスペンションを交換すればそれはまともになります。
1.8万円というノーブランド品を除けば最安価なリアサス。
交換してみてもいいかもしれませんよ。