マークXで車中泊はできるのか?6泊7日してみての感想
この記事はマークXで6泊7日車中泊をしてみて感じたことについて書いた記事です。
こんにちは、社労士を目指している杉浦かおる(@munenmusou_blog)です。
先日、前職を辞したのを機にマークXで西日本を回ってきました。
男一人旅。
宿代をケチるために前々からやってみたかったマークXで車中泊をすることに。
実際に6泊7日車中泊をしてみたのですが、おおむね快適に過ごすことが可能でした。
車中泊が最近ブームですが、車中泊に適した車はおおむねミニバンやハイエースのようなタイプが主です。
一方マークXはセダン。
しかしながら、マークXのトランクスルー機能とちょっとした工夫で快適に寝ることができました。
体感では家で寝るのとそう変わらないぐらい快眠。
今回はマークXで車中泊ができるのか実際に体験してみた記事になります。
マークXで車中泊旅行をする人はまずいないでしょうが、昨今では大規模災害における感染症の拡大防止の観点から車中泊での避難が推奨されています。
マークXに乗られている方やセダンに乗っている方にとって災害時にも参考になる記事かと思います。
マークXで快適に車中泊をする方法
まず、マークXで快適に車中泊をする方法について解説していきます。
シートを倒して寝るよりも、トランクスルーを使ってフラットな面で寝た方が快適でした。
トランクスルー機能を使いリアシートを倒す
マークXには上位車種であるクラウンには付いていない便利機能、トランクスルー機能が装備されています。
これはリアシートを倒すことでトランクと車内部分が一体になる機能。
一般にはスキー板など長尺物を差し込む際に使う機能です。
このトランクスルーを利用してできた長い空間人間を押し込むのです、スキー板でなく。
マットレスを差し込みトランクとシートの隙間をふさぐ
トランクスルーにしても、トランクの床面と倒したリアシートはまっすぐになりません。
10センチほどの段差ができます。
ここをフラットにさせるため、マットレスや畳んだ敷布団等で段差を解消します。
始めの数泊は毛布等をあてがいごまかしていましたが、この段差の不快感が解消できず、ニトリで布団用のマットレスを購入しました。
インターネットを見る限り段差を解消するための専用のクッション等も売っています。
ただ、そこまで購入する必要もないとは個人的に思います。(角材等を三角に切ってあてがってもよさそう)
敷布団等を敷いて寝る
段差を解消したらマットレスや敷布団を敷き、横になっても大丈夫です。
トランクに足を突っ込み、運転席側に頭を向けます。
多少リアシートが傾斜していますが、頭が上になるポジションなのでそこまで気になるものではないでしょう。
166センチの身長ですが、それでもかなり頭の方が余ったため、180センチぐらいある方であっても足を延ばして寝ることが可能でしょう。
しかし後述しますがあまり厚いマットレスを使うと寝返りが打てなくなってしまうので要注意。
ちなみに、6泊7日した際は寝袋を持参せず家で寝るときに使ったニトリの寝具を詰め込みました。
ニトリの寝具だけで車中泊はできるのか?
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実際に6泊7日車中泊をしての感想
車内空間の狭さは気になる
車中泊に向いたミニバンやハイエースなどに比べるとセダンは車内空間が狭い。
特に車中泊をして気になったのが低い天井。
トランクスルーを使って横になると天井と顔の距離は50センチもありません。
自分はテントやカプセルホテルに慣れた人間なので大丈夫ですが、圧迫感を感じる人も中にはいるだろうと思いました。
また、車内空間が狭いことから酸欠になりやすいとも思われ、常に少しだけ窓を開けておく必要がありました。
寝返りが打ちにくい
トランクに足を入れ込んで車中泊をする場合、マットレスを敷いたりすると掛け布団とトランクが常に接触している状態になります。
この状態で寝がえりを打とうとすると足がトランクに引っかかってうまく横になれない。
あまりにも分厚いマットレスを敷くと寝返りが打てず眠りにくいと感じるでしょう。
目隠しが難しい
車中泊に向いた車種であればそれ専用の目隠しサンシェードが販売されています。
一方、セダンではそういったものが販売されていません。
このため、サイドガラスやリアガラスなどを覆う目隠しに苦労しました。
最終的にはフロントガラス用のシェードを100円均一で何個も購入し吸盤で張り付けるという対応をしました。
この記事を書くにあたり調べたところ、一応セダン対応のサンシェードも販売されているんですね。
セダンで車中泊していると怪しい
セダンで車中泊していると一般的に言って不審だと思います。
窓を目張りして夜中に道の駅などに止まっている車。
はっきり言って外形的には練炭自殺しているようにしか見えません。
幸いなことに他県ナンバーだったこともあってか職務質問はされなかったものの、黒いセダンで車中泊をしているのは怪しいとしか言いようがありません。
涼しい季節に車中泊をすればおおむね快適
見た目が怪しいこと、中がちょっと狭いことを除けばおおむね快適でした。
自分はキャンプもたしなむのですが、テントで寝るよりよほど安眠です。
車中泊をしたことのない人であっても数泊して慣れたら自宅と同じように安眠することができるのではないでしょうか。
ただ、車中泊の問題点として、ある程度涼しい季節しか中で寝られないという問題があります。
網戸を取り付けるなどしなければ蚊の出る季節に窓を開けることはできません。
さらに中が狭いため体温で室温が容易に上昇します。
私が車中泊で快適に寝られたのは12月の西日本。
熱帯夜になるような時期にマークXで車中泊をするのは困難であると思います。
総評:マークXで車中泊旅行はおすすめしないが、災害避難としては使える
マークXで車中泊旅行をしましたが「車内で睡眠を取る」という点ではおおむね快適でした。
ただ、マークXで車中泊旅行は若気の至りや金銭面で宿に泊まれないという理由がない限りおすすめはしません。
一番の問題は「セダンで車中泊をしていると怪しい」というもの。
黒塗りのノーマルマークXが夜中に目張りして止まっていたら不審。
一方、地震などの大規模災害時に車中泊をするとなった場合、マークXなら問題ないでしょう。
トランクスルーを使って横になることができれば足を延ばすことができるのでエコノミー症候群とも無縁です。
昨今では新型コロナウイルスなど感染症クラスター対策として避難所の駐車場における車中泊など分散避難が推奨されています。(消防団での研修の受け売り)
今までのように体育館で雑魚寝…ではなく車中での避難が勧められているわけです。
その点においては夏でなければ快適に寝ることができるマークXは強い味方になるでしょう。