快活クラブを使い倒す宿泊バイクツーリングのススメ!
こんにちは、杉浦かおる(@munenmusou_blog)と申します。
先日、愛車のTRX850で山形や秋田に3泊4日のソロツーリングをしてきました。
普段は温泉地の近くにある源泉引き込みのビジネスホテルを使用することの多い私ですが、今回は「快活クラブ」の利用に初挑戦。
ネカフェに宿泊したのは初めてでドキドキしましたが拍子抜け。
思ったよりも快適であり、ビジホとの値段差を考えても十分検討にあたるものです。
3泊連続で快活クラブに宿泊しましたが、疲れは特に感じませんでした。
というわけで快活クラブを使った宿泊バイクツーリングを皆さんにオススメしたく今回記事を作りました。
ご覧いただければ幸いです。
快活クラブについて
店舗数
快活クラブの店舗数は公式サイトによれば2022年現在約700で今後も増加傾向。
実際東北ツーリングにおいても人口5万人程度の地方都市なら店舗があった印象です。
よほど山奥でもない限りバイクで1時間以内に到着できる場所に快活クラブはあるのではないでしょうか。
料金
快活クラブの料金は私が宿泊した上越店では上の画像のようになっていました。
値段については店によってある程度の差異があり、おおむね市街地内にある施設の方が高額になるようです。
部屋は「鍵付き完全個室」にすべし
部屋は「鍵付完全個室」「ブース」「飲み放題カフェ」の3つに分かれています。
この中でバイクでの宿泊に使うならば「鍵付完全個室」一択です。
「ブース」は天井が開いているため他の方のイビキが響き渡ります。
自分はキャンプやフェリー旅行など比較的うるさい環境でも寝られるタイプです。
しかし「快活クラブ」では比較的静かな部屋にイビキや話し声が響くので気になって眠るのは難しく感じました。
少なくとも「鍵付完全個室」でないと熟睡できないと思います。
ちなみに「飲み放題カフェ」は単なる席を貸してくれる満喫
宿泊するのに使うのは無理でしょう。
「快活クラブ」をバイクツーリングの宿とするメリット・デメリット
次に「快活クラブ」をバイクツーリングの宿とするメリット・デメリットについて解説していきたいと思います。
メリット
ビジネスホテルより安い
何と言っても快活クラブのメリットは「安い」ということでしょう。
ビジホや旅館に宿泊するのに比べて圧倒的に安いということは大きなメリットです。
8時間ナイトパックを使用すれば2000円代。
8時間だとせわしないので12時間パックを使用したとしても3,300円。
これがビジネスホテルとなると安くても5,000円近くするのでお得であることは間違いないと思います。
チェックイン・チェックアウトが自由
目的地で楽しんだり思わぬ渋滞に巻き込まれたり…
バイクツーリングではチェックインの時間がなかなか読みにくいものがあります。
しかし、快活クラブはチェックイン・チェックアウトの時間が自由。
自分は宿泊する快活クラブの近くにあるスーパー銭湯で風呂に入ってギリギリまで粘ってからチェックイン。
滞在時間を減らして安く上げる姑息な戦法を取っています。
アルコール含め食べ物・飲み物の持ち込みは自由です
漫画が読めて朝食無料
あたりまえですが快活クラブは満喫なので漫画を読むことができます。
数巻で終わるような比較的短い漫画ならば寝る前にパラパラと読めばちょっと元を取った気分になります。
さらに朝食のトーストは無料で、無料のソフトクリームとドリンクバーを合わせれば軽い腹ごなしはできるでしょう。
僕はホーリーランドが好き
シャワーが使えるところも
一部の快活クラブでは無料でシャワーが使えます。
シャンプー・ボディーソープも備え付けでタオル使い放題のため、朝シャンしてからツーリング出発も可能です。
店舗によって設備は異なるので事前に公式サイトやアプリを使って確認しておきましょう。
(朝シャンって死語?)
駐輪場に困らない
都心部を除き、快活クラブは幹線道路沿いに位置しているものが多いです。
このためほとんどの快活クラブには駐車場・駐輪場が完備されています。
これが意外と重要なメリット。
例えばビジネスホテル。
ビジネスホテルの駐輪場や駐車場の整備状況はまちまちで、宿泊する場合にはいちいち確認する手間があります。
しかし快活クラブは駐車場・駐輪場が完備されているところがほとんどのため急遽宿泊するような場合であってもバイクでふらっと立ち寄れる優位性があります。
デメリット
幹線道路沿いに位置しているため飲み屋に行きにくい
先に述べましたが、快活クラブは幹線道路沿いに位置していることが多いです。
バイクで立ち寄るぶんには便利ですが、繁華街から遠い場合が多いです。
飲み屋に歩いていくのが困難場所に位置していることが多いでしょう。
自分は旅先で知らない町の飲み屋に行くことが好きなので立地条件が玉に瑕。
飲み屋に行くためにタクシー使ったら
ビジホとの価格優位性がなくなってしまいますからね…
やっぱりビジホの方が快適に寝られる
快活クラブの鍵付き完全個室であっても防音性能はビジネスホテルに劣ります。
部屋が小さく隣り合っていることからドアの開閉音やカバンが壁にこすれる音などが意外と響きます。
快適性はビジネスホテルを100としたら快活クラブの鍵付き完全個室は85といったところです。
野宿やキャンプに慣れた自分ですらこのように感じます。
慣れない人にとってはさらに辛く思われるでしょう。
汚いところもある
東北ツーリングで3泊して1つだけ汚いところがありました。
床に髪の毛が散乱しており、薄暗くしていても目立つレベル。
比較的汚いところであっても寛容な自分も閉口したので敏感な人ならクレームものでしょう。
ビジネスホテルと違ってベッドがあるわけでもなくシーツ交換もないため清潔度という点ではホテルと大きな差があると思います。
空気で膨らませられる枕を持って行った方がいいかもしれません。
(ビジホの清掃バイトをしていたことがあるので余計に強く感じる)
快活クラブを使ったバイクツーリングはこんな人にオススメ
ソロツーリング
ソロツーリングで宿泊を伴う方に快活クラブはオススメできるでしょう。
3人以上になると部屋が空いているかという問題もあるのでマスツーリングで快活クラブを使うことはオススメできません。
長距離を走るライダー
長距離ライダー、つまり「距離ガバ」の方に快活クラブはオススメできます。
「距離ガバ」は朝早くから夜遅くまでバイクで走るタイプのライダー。
レイトチェックインができる快活クラブは非常に便利なのです。
あてもなく走る旅の宿として
どこに行くかは決めずにあてもなく走るタイプの旅をする場合の宿としても快活クラブはオススメできます。
あてもない旅の場合、宿を決めてしまうとそれに道程が引っ張られてしまいます。
一方快活クラブの場合は中小都市ならばどこにでもあるため、あてもなく日本をさまよって目についた快活クラブに立ち寄ることができるわけです。
数泊ツーリングの途中の宿として
数泊にわたるツーリングの途中に快活クラブを挟むのも有効だと思います。
メインの目的地の宿を豪勢にして、道中を快活クラブで安くあげるなんてのもいいかもしれません。
日本一周の宿として
バイクで日本一周をする場合の宿としても有効でしょう。
日本一周をする場合、野宿やキャンプを挟むのが旅費を節約する方法として一般的。
ただ北海道を12日間かけてキャンプで一周した自分の経験から言うと野外で寝るのは5日連続が限界ということ。
中5日で1泊屋根のあるところで寝た方が健康上いいと思います。
野宿やキャンプできる場所がない都市部や悪天候時における避難先として快活クラブは日本一周のお供になるでしょう。
快活クラブでの宿泊に必要となるもの
バイクツーリングで快活クラブを宿として利用するにあたって必要となるものについて解説して締めとさせていただきます。
必要なもの
- 歯ブラシ
- フロントで購入もできる
- エアピロー
- クッションはあるけど枕はないので持って行った方がいい
- 部屋着
- 比較的室内は熱い、薄手の長袖長ズボンがいいと思う
持っていくといいもの
- シュラフカバー
室内が熱いのでシュラフカバーがあるといいかも - 耳栓
- うるさい場合があるため持っていくといいかも
いらなかったもの
- サンダル
- スリッパ貸し出しがあったため不要
- ブランケット
- 貸出あり、場所を取るシュラフカバーで代用可能
総評:快活クラブはツーリング時の安宿として有力な選択肢
3泊してみて快活クラブは安宿として選択肢に入ると思いました。
チェックインの時間に余裕が持てるという点では非常に便利なものがあります。
快適性についてはビジネスホテルに劣りますが、数泊するうちの1泊に組み込むなど使い方は自由自在でしょう。
若い人の宿泊だけでなく中高年のバイク旅のお供としても有用でしょう!