CBR650Rで高速道路1500kmを走ってみた感想|Eクラッチモデル超ロングツーリングレビュー
こんにちは、杉浦かおると申します。
CBR650Rを購入して約1年が経ち、走行距離はおよそ5,000kmになりました。
主な使い方は、高速道路も含めたロングツーリングです。
先日、東京を出発し首都高を経由して青森まで、3泊4日のツーリングに行ってきました。
高速道路の走行距離だけでも往復約1,500km。
今回はその経験をもとに、CBR650Rで超ロングの高速道路ツーリングをしてみて感じたことと、長距離を走るうえで役立ったポイントをまとめます。
※本記事はEクラッチモデルでのレビューとなります。
CBR650Rで高速道路を走って「良かった点」
4気筒エンジンで振動が少なく、長距離でも楽

これまで単気筒・2気筒のバイクに乗ることが多かったため、個人で所有する4気筒エンジンはCBR650Rが初体験でした。
あくまでそれらとの比較になりますが、振動は明らかに少なく、長距離を走っていても身体への負担は小さいと感じます。
高速道路を延々と走るシチュエーションでは、この「不快な振動の少なさ」は大きなメリットです。
高速道路では十分すぎるパワー

CBR650Rの最高出力は95馬力。
最近の大型バイクと比べると控えめな数値ですが、荷物を積んだ状態でも高速道路ではまったく不満を感じません。
120km/h巡航も可能ですが、後述する振動の関係もあり、個人的には90km/h前後でのクルージングが最も快適だと感じました。
Eクラッチは渋滞時の救世主

自分のCBR650RはEクラッチモデルです。
この装備は市街地で真価を発揮するイメージがありますが、高速道路でもかなり役立ちます。
東京在住のため、首都高の渋滞は日常茶飯事。
特に山手トンネルでは、上り勾配で30分以上まったく動かなくなることもあります。
通常のバイクだとクラッチレバーを握り続けることになりますが、Eクラッチならスクーター感覚で停止・発進が可能。
渋滞時にクラッチ操作を意識しなくていいだけで、疲労感は大きく軽減されます。
長距離ツーリングを想定するなら、Eクラッチモデルは非常におすすめです。
Honda RoadSync(ロードセンシング)が想像以上に便利

Honda RoadSyncを使ったナビ連携も非常に便利でした。
Googleマップと連携し、渋滞情報や進行方向を教えてくれるだけでなく、曲がる交差点などもメーター内に表示され、インカム経由で音声案内もしてくれます。
スマホホルダーも使っていますが、RoadSyncがあればホルダーなしでも初めての土地を問題なく走れると感じました。
LINE通知の読み上げ機能もありますが、こちらはまだ発展途上といった印象です。
前傾がきつすぎず、ロングツーリング向きのポジション

CBR650Rは、前モデルCBR650Fから続く「軽量スポーツツアラー」の系譜を感じます。
ハンドル位置は前傾がきつすぎず、ステップ位置も高すぎないため、ロングツーリングでも無理のない姿勢です。
高速道路を長時間走るとさすがに足の疲れは出てきますが、フルカウルのスポーツバイクとして考えると、ポジションはかなり楽な部類だと思います。
もちろん、公道のワインディングでもステップ位置に不満はありません。
CBR650Rで高速道路を走って「気になった点」
120km/h巡航では振動が大きく、新東名・東北道では辛い

CBR650Rは4気筒エンジンですが、性格は低回転重視。
レブリミットは約12,000rpmまで回るものの、6,000rpmを超えるあたりから音と振動ばかりが目立つ印象です。
低速から実用トルクが出る反面、「ブン回して楽しい4気筒」というタイプではありません。
(2気筒っぽさがあり、初心者でも乗りやすいバイクですがここがSS乗りからつまらないと言われるところなんだろうと思います)
また、ギア比もやや低めで、6速・120km/h巡航では新東名や東北道で手に振動が出ました。
実際、東京から実家のある愛知まで新東名を120km/h巡航で走った際、到着後もしばらく手がビリビリと痺れていたのが印象に残っています。
ただし、90km/h前後でのんびり流す分には非常に快適で、振動を除けばノーマルスクリーンの防風性以外に大きな不満はありません。
純正スクリーンが短く、上半身が疲れやすい

CBR650Rの純正スクリーンは、スタイル重視のためかなり短めです。
そのため、比較的小柄な自分でも肩口から上は風をまともに受けてしまいます。
自分はTSRのロングスクリーンに交換しましたが、これによって快適性は一気に向上しました。
見た目の違和感も少なく、価格も比較的お手頃。
ツーリング用途がメインの方は、ロングスクリーンへの交換はほぼ必須だと思います。

ノーマルシートは長時間だとお尻が痛い

CBR650Rのノーマルシートは、やや硬めの印象です。
普段はお尻が痛くなりにくい自分でも、長時間走行すると痛みが出てきました。
ゲルザブなどの対策をしたほうが安心だと思います。
自分は足つきに不安があったこともあり、下記のゲル入りのローシートに交換しましたが、かなり楽になりました。
クルーズコントロールがないのは惜しい

CBR650Rは最上位モデルではないため、クルーズコントロールが装備されていません。
地方の高速道路をマスツーリングで走ると、クルコン付きのバイクに乗っている仲間が少し羨ましく感じます。
また、軽量でコンパクトな車体は取り回しの良さが魅力ですが、東京〜青森クラスの超長距離となると、隼のようなメガスポーツと比べて高速道路ではもう少し「どっしり感」が欲しくなる場面もありました。
まとめ|CBR650Rは「頑張りすぎないロングツーリング」が得意な一台

CBR650Rで高速道路を含む往復1,500kmのロングツーリングをしてみて感じたのは、このバイクは「無理をしなければ非常に快適」だということです。
120km/h以上での巡航では振動が気になる場面もありますが、90km/h前後で流すスタイルであれば、エンジンの滑らかさ、扱いやすいパワー、前傾のきつくないポジションがバランスよく噛み合います。
特にEクラッチの存在は、首都高の渋滞を含む長距離移動において想像以上に疲労を減らしてくれました。
一方で、スクリーンやシートなど、ツーリング向けに多少のカスタムを前提としたほうが満足度は高まります。
そうした手を加えれば、CBR650Rは「スポーツすぎず、ツアラーすぎない」、ちょうどいい立ち位置の一台として、ロングツーリングの良き相棒になってくれると思います。
