レビュー

発達障害者の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術 を読んだ感想

 

Amazonで最近人気の借金玉さんの著書、発達障害者の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術を購入しました。

私は借金玉さんのファンであるため、著書が発売されるやいなやAmazonで本を手に入れました。

この本は、発達障害者の著者が長年の苦労から見出したライフハックについて紹介する本であり、著書曰く「日本一意識の低い自己啓発本」とのことです。

自分は発達障害者ではありませんが、仕事が福祉の関係ということもあり非常に勉強になる部分がある非常に有意義な本であると思いました。

これから、簡単に感想を書いていきたいと思います。

著者の借金玉氏とは

借金玉氏は、ADHDと躁うつ病を併発されている方です。

かつて金融業に就職し、撤退。起業したもののそれも失敗。

現在はライターをやりながら会社(不動産業)で働いている方です。(ツイッターの情報より)

借金玉さんについては、私もツイッターで過去よりフォローさせていただいており、深夜のバトルを朝遡って眺めるのが日課となっております。

私は借金玉氏の独特の文体が好きです。

一文が比較的長いものの、スラスラと目が進んでいく。

借金玉氏の文章の魔力に魅了されたために、ツイッターで限りなく無に近い人々と日夜バトルを繰り広げているのにもかかわらず、彼のツイートをたどってしまうのです。

本を読んだ感想

本の感想としては、巻末解説の精神科医の先生が書かれた内容について概ね同意するので本屋でその部分を立ち読みしていただければ幸いですが、それではブログの記事として成り立ちませんので、個人的な見解について述べていきたいと思います。

発達障害者だけでなく、定型発達者に取り入れられるライフハックもある

自分自身については定型発達者であると思っておりますが、定型発達者と発達障害者の定義というのはあいまいで、スペクトラムやボーダーと表現するように両者は一直線上に存在しているとも言えます。

言い換えればどのような定型発達者でも発達障害的特徴を多少なりとも持っているということです。

自分もタスク管理と休むことが苦手という欠点があり、それについてのライフハックは非常に参考になりました。

詳細については内容がバレてしまうため省きますが、定型発達者が購入したとしてもいくつかは自分自身に応用できる部分があるのではないかなと思います。

発達障害者への理解を深めることができる

よくある発達障害に関しての本では、発達障害の症状やメカニズム等について書いており、丁寧な本ではそのような方への声掛けの方法なども書いてあります。

そういった本は発達障害の理解は深まりますが、発達障害者への理解が深まるかといったらそうではないかもしれません。

障害を理解したとしても、当事者が何に苦しんでいるのかがについては理解できない人がほとんどと思います。

彼らが何に苦しんで、どう対処しようとしているのかについてこの本ではライフハックとして実践的に書かれております。

私は福祉職であり、発達障害者等とも関わることがありますが、一般人として理解が深い方である自分にとっても、精神障害や身体障害のような「わかりやすい」障害に比べて発達障害というのはどう苦しんでいるのか一見して理解することが難しく、それが発達障害者への世間の無理解を招いているのではないかと思います。

この本を読むことによって発達障害者が何にどこまで苦しんでいるのかということが定型発達者にも理解できるのではないかとおもいます。

万能な本ではない

発達障害者のライフハックという点においては他に類を見ない本であり、定型発達者にとっても有意義な本であることは間違いありません。

しかし、この本は万能であるかと言われたらそうではないと言えます。

まず、この本はADHDの方のために書かれた本です。

借金玉氏がADHDであるため、必然的にライフハックもそちらに寄ったものであるのではないかと感じられました。

彼は自分にASD傾向もあると感じているため、ある程度ASDの方にも対応しているのではないかとは思われますが、その他の発達障害、例えば広汎性発達障害などに対応しているのかと言われたらそれは分かりません。

また、このライフハックは借金玉氏が30年以上障害に苦しんだ上で生み出したものであり、すべてが全く他の発達障害者に応用できるとは限りません。

これは借金玉氏も認めている通りですが、ASDの人等ライフハックを完全に真似ようと思ってしまう方についてはちょっと立ち止まってみて欲しいと思いました。

総論:医療・福祉関係者は必読

医療・福祉関係者はぜひ読んでいただきたい本だと感じました。

発達障害というのはまだまだ新しい概念であり、私の職場であっても年配の職員を始めとして理解というものはまだ進んでいるとは言えない状況です。

自分も含めて発達障害者の苦しみについて理解することは容易ではありません。

この本を読むことによって新たな方面から発達障害を理解するきっかけになるのではないかと思いました。

とりあえず、自分は神棚ハックをこれから実践していきたいと思います。