この前日用雑貨を買いに近所の100円ショップのセリアに行きました。
店内をうろうろしていると、キャンプ道具コーナーを発見。
アルミペグやシエラカップなど面白いものが並んでおり、100均も侮れないなと感心していると、そこには似つかわしくない物を発見してしまいました。
それはクボタンです。
100円で売っていたので思わず購入してしまいました。
そもそもクボタンとは?
クボタンとはアメリカ在住の空手家である窪田孝行さんが発明した護身具です。
窪田+バトン(警棒)を合わせてクボタンと命名されました。
長さ15センチ弱の棒にキーチェーンが取り付けられるようになっております。
材質については、本家のクボタンは強化プラスチックなのですが、アルミ製が多く、また先端がとがっているものもあります。
アメリカの警察等でも採用実績があるとのことです。
クボタンはどうやって使うの?
文章で書くより見る方が早いと思います。
自分はクボタンのDVDを持っていますが、なぜか今youtubeにその内容がアップロードされています。
突く、払う、受けるなどなど基本的な空手の技のほかに、クボタンを使って締める、極める動きがあります。
また、中国武術の点穴針等の暗器にも似ているため、中国武術経験者が独自のテクニックを深化させているらしいです。
クボタンの有効性は?
自分は空手や剣道そして合気道をやっておりました。
結論から言うと、クボタンは有効な武器であると言えます。
空手をやっていても、突きで拳を痛めることはありえます。
突きの威力をクボタンの先端一点に集中できればパンチの威力は何倍にも増します。
また、相手の関節を捕らえた後に、クボタンで立ち関節を極めるなどは合気道的観点からみても有用です。
しかしながら、メリケンサックと同じく、あくまでもともとの武術・格闘技の威力を何倍にるものでありその心得がない人間が取り扱ってもその真価はなかなか発揮できそうにないかと思います。
もっとも、目元にクボタンを突き立てるだけでも間違いなく効果はあると思いますが。
セリアのクボタンを見てみる
それでは、セリアのクボタンを見ていきたいと思います。
製品の説明にはペグと書かれていますが、どう考えてもクボタンです。
仮にこれをアルミペグだとしても、これには返しが付いていないため地面に差し込んでもすぐに抜けてしまいペグとして役に立たないとキャンプ経験者的に思います。
アルミ製で先端がとがっているクボタンです。特にそれ以外特徴はなし。
ほとんど同じサイズのものを見たことがありますが、それは800円ぐらいしたので、100円で購入できるクボタンはかなり安いものであると思います。
先端はかなりとがっていて、これをポケットに入れて持ち歩き、何らかの拍子で自分に刺さったらという護身以前に自分が危ない気がします。
総評:クボタンは軽犯罪法違反になりかねない、製図用ペンを持ち歩け
なんとなくクボタンを買ってしまいましたが、クボタンは持ち歩くと軽犯罪法違反として没収の対象になりえます。
また、航空機への持ち込みも基本的に禁止されている立派な武器です。
セリアではペグとして売っていますが、それを職務質問されたさいに抗弁したとしても没収や厳重注意といった事態になりかねないでしょう。
自分は格闘技を15年近くやってきましたが、最大の護身は危ないところに近づかないことです。
また、そのような場合、戦うよりも全速力で逃げる方が有効です。
下手に護身具を持つよりも運動靴を履いてランニングを習慣にしていた方が護身として有効なのではないかと思います。
クボタンを持っていたとしても、正直なところ複数人と対峙した場合無力です。
いたずらに持ち歩き警察の厄介になる必要はありません。
もし、どうしても不安であるのならば、製図用のペンを持ち歩くのがいいかもしれません。
先端がとがっているため、相手に突き立てれば刺さるでしょう。
タクティカルペンとは違い完全なる筆記用具ですから軽犯罪法にも該当しないと思います。